「全裸監督 シーズン2」“歌舞伎町ロケ”を実現させた、制作者と地域の信頼とは?撮影秘話を徹底鼎談!
山田孝之がアダルトビデオ界の風雲児、村西とおるの半生に全身全霊で挑んだ、Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督」。大胆かつ挑発的な内容とハイテンションなタッチが全世界で話題を集めた本作だが、その世界的大ヒットを受けて製作されたシーズン2では、作品の世界観を決定づける新宿歌舞伎町でのロケーション撮影を前作よりも徹底したという。
だが、新宿歌舞伎町は日本で、いや、ひょっとしたら世界中で一番撮影の許可を取るのが難しいところ。いったい、どんな魔法を使ったのか?今回、新宿観光振興協会の高橋美香と、映画やテレビドラマに撮影可能なロケ地の情報を提供し、案内、調整もおこなう組織「東京ロケーションボックス」の遠藤肇と菅谷まゆに撮影秘話を伺った。
「地域の方や地元商店街の皆さんを巻き込まなければいけない」(遠藤肇)
――東京ロケーションボックスは「全裸監督」のシーズン1から関わられていたんですか?
遠藤肇(以下、遠藤)「いえ、シーズン2からの参加です。新宿歌舞伎町はロケが難しい場所なので、シーズン1では最初から敬遠して、セットで撮影することが多かったらしいです。しかし、今回は最初からスタッフの間でロケにポイントを置いた撮影をしていこうという意思統一があったそうです。我々のところに話が来た時も『なるべく本物の歌舞伎町で撮影したいんです』と一番に言われたのを覚えています。新宿観光振興協会さんにも最初からそのようにご相談を始めたと記憶しています」
高橋美香(以下、高橋)「そうですね。当時は、私の前任で同じ苗字の高橋が担当していたのですが、2019年の11月ごろから約1年間にわたって東京ロケーションボックスさんと連携をとりながら『全裸監督 シーズン2』のロケ支援をさせていただいたと聞いています」
――顔合わせがあって、次に制作サイドから具体的にロケをしたい場所が挙がってくるといった流れだったんでしょうか?
菅谷まゆ(以下、菅谷)「まずは撮影を希望されていた新宿や渋谷との協力体制をどうやって取りつけていったらいいのかという打ち合わせから入りました。なので、制作の方が私たちのところにいらした2日後には、新宿観光振興協会さんのところにご相談に伺いました」
遠藤「歌舞伎町をはじめ渋谷は、撮影許可や道路使用許可を取るのが特に難しいと言われているエリアですから、地域の方や地元商店街の皆さんの協力がどうしても必要になってきます。幸い、歌舞伎町には『全裸監督』のファンがけっこう多くて、Netflixで全世界に配信されれば新宿のPRにもなるからと好意的に受け止めていただけました。それで、“地元の方々と”どこでどういう撮影をしたいのか?どういう撮影ならできるのか?を話し合っていきました。そうやって、綿密に立てたプランを持って警察にプレゼンテーションに行ったので、なんとか道路の使用許可が取れて撮影ができることになりました」
菅谷「ところが、ゴールデンウィークのクランクイン直前にコロナウイルス感染症の影響で撮影が止まって、3か月近く中断したんです…」
高橋「再開したのは2020年7月でしたね」
菅谷「だから、制作の方々は再開した時に道路使用許可をもう一度取り直す必要がありました」
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