すべてがレベルアップ!観れば“アガる”『孤狼の血 LEVEL2』の必見ポイント
濃密な俳優陣の演技に、観客のテンションも爆上がり!
どこに目を向けても、魅力的なキャラクターばかりが次々と現れるのも、本作のおもしろいところ。それを豪華役者陣が熱演しているのだから、テンションが上がらないわけがない。過激な描写もいとわず、コンプライアンス重視の時代に真っ向から挑戦するような作品のなかに思い切り暴れられる場所を得た役者陣も、それぞれが気迫とエネルギーあふれる芝居を見せている。
チンタの姉で、日岡と男女の仲になっていくスナックのママを演じるのは、西野七瀬。地毛をブリーチして役作りに挑み、広島弁にもトライ。イメージを覆す新境地を切り開いている。前作で“真珠を取られる”という強烈なシーンを演じた音尾琢真は、パールエンタープライズという会社の社長役として出演。アドリブも盛り込んで白石監督を喜ばせたそうだが、出てくるだけで観客をニヤリとさせてしまう存在感はさすがの一言だ。
斎藤工は、口周りに髭をたっぷりとたくわえて「尾谷組」の若頭、橘役に扮した。持ち前の艶やかな低音ボイスで怒号を炸裂させる姿には、ゾクゾクとさせられること必至。また五十子会長の妻役を与えられたのは、「極道の妻たち」シリーズで知られる大女優、かたせ梨乃。かたせが“極道の妻”を演じるのは、22年ぶりのことなのだとか。つばの広い帽子をかぶった姿もかっこよく、思わず「姐さん、待ってました!」と声をかけたくなってしまう。そのほかにも前作からの続投組と初参戦組が入り乱れ、生き様のぶつかり合いを描く映画の熱気そのままに、これまでもかとテンションの高い演技合戦を繰り広げている。
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