すべてがレベルアップ!観れば“アガる”『孤狼の血 LEVEL2』の必見ポイント
血みどろの肉弾戦…松坂桃李、鈴木亮平らが生々しいアクションで魅せる!
銃撃戦やガチンコの殴り合い、カーアクションなど、ふんだんに盛り込まれたアクションも見応えがある。松坂は、建物の3階から飛び降りるアクションシーンにもチャレンジするなど、全編にわたって容赦のない、生々しいアクションが見られるが、とりわけ観客の目を釘付けにしそうなのが、クライマックスの日岡と上林による、血みどろの肉弾戦だ。
それぞれの意地と正義がぶつかり合うこの場面は、松坂と鈴木の役柄にかける情熱と覚悟がひしひしと伝わるものとなった。松坂は本作のために減量にも励み、「飢え感みたいなものがほしかった。そこからつながる復讐心や、“全員とっちめてやる、ブタ箱に叩き込んでやる”というエネルギーも作りたかった」と役作りを述懐。また鈴木は、眉毛を剃り、時には不気味な笑顔をたたえ、非情に人々を殺めていくという、日本映画史に残るであろう恐ろしい悪役を生みだした。鈴木の演じる上林を目にした観客は、きっと客席で震え上がることだろう。
この激突シーンの撮影は、なんと3日3晩をかけたという。松坂は「体力的、精神的にもお互いヘロヘロになりながら、血と汗といろいろなものが出ながら、3日間走り抜けた感じがあります」、鈴木も「敵同士なんですが、やり終わった後は戦友感が芽生えました」と並々ならぬ充実感を口にしていた。その言葉通り、完成したクライマックスシーンはノンストップで展開する本作のなかでも、特にアドレナリン全開!壮絶な闘いの行く末は、どんな予想をも裏切るものに仕上がった。
松坂、鈴木をはじめとする豪華キャストたちが限界まで攻めに攻め、白石監督と共に高みを目指した『孤狼の血 LEVEL2』。すべてが“レベルアップ”した本作は、観ればアガること間違いなし。極上のバイオレンス・エンタテインメントを、劇場の大スクリーンで目撃してほしい!
文/成田 おり枝