大泉洋を実写版とコミック版で見比べ!『騙し絵の牙』を3つのメディアで徹底的に堪能
シーンやキャラクターを見比べてみても楽しいコミック版
だが、『騙し絵の牙』の作り手たちはそれだけでは飽き足らないようで、今度は映画を完全コミカライズ!大御所作家の小説をコミカライズするという映画のなかのエピソードを大胆にも実践し、それがあたかもフィクションのなかの絵空事ではないということを実証するかのように、コミックという2次元の表現で新たな刺激を作り上げているのがおもしろい。
大泉や松岡、池田らが演じた役がコミックではどのように表現されているのかチェックしてもいいし、彼らの佇まいや癖がどこまで取り入れられているのかを探ってみるのも楽しいかもしれない。しかも、このコミック版は絶賛連載中。映画版をベースにしていると謳っていることもあり、いまのところは映画とほぼ同様の展開だが、これからどうなっていくのかはわからない。ひょっとしたら、コミック版ならではの“騙し”が仕掛けられているかもしれないので、そのあたりも興味津々だ。
特典も豪華!Blu-rayとDVDでもう一度映画版をチェック
いずれにしても、それぞれのメディアで何度でも楽しめて、楽しむごとに作品のおもしろさの濃度が濃くなっていくのが、この『騙し絵の牙』という一大エンターテインメントの魅力。どのメディアから入ってもおもしろさは損なわれないので、映画を未見の人は小説を読んでから観てもいいし、映画を観てから小説やコミックを読んでもいいだろう。
Blu-ray豪華版の特典ディスクに収められたメイキングや舞台挨拶映像、特製ブックレットなどで撮影の裏側も知れば、さらなる発見があるに違いない。劇場公開時に観ている人もこの機会にBlu-rayやDVDでもう一度観直して、『騙し絵の牙』をより深く堪能してほしい。
文/イソガイマサト
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