人生の暗部をあぶり出す衝撃作に心揺さぶられる!映画ファンの声で迫る『空白』の見どころ

コラム

人生の暗部をあぶり出す衝撃作に心揺さぶられる!映画ファンの声で迫る『空白』の見どころ

『空白』というタイトルが意味するものとは…


人々の姿を通して、罪と赦しとはなにかを観客に問う
人々の姿を通して、罪と赦しとはなにかを観客に問う[c] 2021『空白』製作委員会

他人への不寛容など現代社会に横たわる様々な問題が内包されており、それゆえに観客の心をえぐるような作品として仕上がっている『空白』。このタイトルに言及するような意見も多く届いている。

「『空白』というタイトルから想像していた物語とは全然違った印象で、空白を埋めるためにとてつもない感情が詰め込まれていて、考えはなかなかまとまらないけど、自分なら?を常に考えるような作品だったと思います」(30代・男性)
「言葉というのは時に空白を生み、時に空白を埋めるものだと改めて思いました」(30代・女性)
「作品をすべて観終わり、改めて『空白』というタイトルに感動しました。とてもすてきな作品でした」(30代・女性)

田畑智子が亡くなった花音の母親を演じる
田畑智子が亡くなった花音の母親を演じる[c] 2021『空白』製作委員会

事故を機に心にぽっかりと開いてしまった穴なのか、失うまで気づかなかった父と娘の距離なのか、それとも空虚な日本社会自体を指しているのか。タイトルにまで観客の興味が注がれているということも、本作にはなにかを訴えかけてくるものがあると言えるだろう。

「答えなど分からないけどずっと考えてしまう、熱量のある映画でした」(20代・女性)
「負のパワーが強烈で、だたこれも現実で。なにが救いなのかずっと考えていたけど、その一つは時間なのかなと思った。ただ、それを認識できるのかも状況次第。いろいろ考えさせられる作品でした」(30代・男性)
「善と悪にカテゴライズしない、それぞれの信条や正義がぶつかる傑作だと思いました」(20代・男性)

【写真を見る】古田新太に松坂桃李、俳優たちの演技も圧倒的な『空白』の魅力とは?
【写真を見る】古田新太に松坂桃李、俳優たちの演技も圧倒的な『空白』の魅力とは?[c] 2021『空白』製作委員会

といった言葉が示しているように、二元論的な考えで答えが見つかるほど単純ではなく、理不尽でつらいが希望もある、そんな複雑な人生と向き合わされる『空白』。様々な分断がより進み、空白が生じている時代だからこそ、観る意味がある作品なのかもしれない。

文・構成/サンクレイオ翼


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