岡田准一が『燃えよ剣』で共演の山田涼介を「1000年に1人の逸材」と絶賛
「僕だけじゃなくて、新選組のメンバー全員が『先生』として岡田さんを頼っていました」(山田)
――岡田さんや山田さんは、もともとの関係性があったと思いますが、ほかの方々はいかがでしたか?
岡田「鈴木さんは、局長として新選組のメンバーをまとめてくださいました。僕自身は役者だけでなく、殺陣を作らなければいけなかったので、鈴木さんが現場でも気を遣って『僕が声をかけます』と、みんなをごはんに連れて行っていました。鈴木さんはそういうことを自然にされていたと思います。本作はベテラン俳優の方々が多かったからこそ作れたというか、自然に役作りができていたと思います」
――山田さんは、初めての本格時代劇ということですが、岡田さんはどんなふうに指導をされたのですか?
岡田「原田監督と話した時、殺陣についてはかなりエンタメに振っていいと言われたので、それぞれのキャラクターが出るような殺陣にしていきました。名は体を表すということで、この人はこういう性格だからこういう構え方にするとか、いろいろと考えました。でも、山田くんがすごいのは『わからないから教えてください』と、クランクインする前に言ってきてくれたことですね。」
――プライベートレッスンを組まれたということですか?
岡田「ほとんどの場合『教えてください』と言われて『いいよ』と答えても、若い子たちは動かないことが多いんですが、山田くんは来てくれました。時間が限られているなかで、沖田としてどう見えるかというところを一緒に探していくことにしました。こういうふうにやったほうが沖田っぽく見えるよとか、体格も含めた動作や大事な要素を伝えながらやっていきました。単なる殺陣の質よりも、沖田っぽい動きのほうが大切で、一瞬にして体を下げるとか、俊敏さを出していくとか、初動を早めるとか、そうしたことを探っていきました」
――山田さんは、沖田役にプレッシャーを感じていましたか?
山田「沖田総司という役をやりたい役者はごまんといるので、もちろんプレッシャーはありました。岡田さん主演の映画に出させてもらえるということで、そこがジャニーズの後輩だから出演できたと思われるのがものすごく嫌だったので、殺陣はちゃんと見せたいという気持ちがありました。でも、自分にはその能力がなく、岡田さんに頼りっぱなしでした」