FINALもバッチ来い!映画「土竜の唄」シリーズの重要キャラを原作比較で総ざらい
高橋のぼるのシリーズ累計発行部数950万部突破の大人気コミック『土竜の唄』を実写映画化した三部作の完結編『土竜の唄 FINAL』(公開中)。三池崇史×宮藤官九郎×生田斗真による予測不能なお祭りエンタメムービーで、前2作『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(14)と『土竜の唄 香港狂騒曲』(16)は、共に大ヒットを記録した。
シリーズ5年ぶりの続編となる本作は、極秘で潜入捜査官=“モグラ”に任命された警察官、菊川玲二が、日本最凶の暴力団、数寄矢会の会長である轟周宝を挙げるべく、熱いバトルを繰り広げる極道潜入もの。極道側にも対立する組織がいくつも存在し、さらに海外のマフィアまで参入するなど、所属先や立場が異なる大勢のキャラクターが派手に入り乱れるストーリーが特徴だ。そこで今回は最新作に登場するメンバーを中心に、シリーズの重要なキャラクターたちを原作カットと共に一挙紹介していく。
<警察サイド>
菊川玲二(きくかわ レイジ)/生田斗真
元交番勤務の新米警察官。始末書枚数ワーストワンの問題児だったが、警察と厚生労働省の麻薬取締部による潜入捜査官(通称:モグラ)の適性試験で太鼓判を押され、数寄矢会の会長、轟周宝を挙げることを命じられる。本当は怖がりなのにどこか肝が据わっていて、数々のピンチをハッタリと機転で切り抜けてきた。
数寄矢会直属の阿湖義組に潜入後は、若頭の日浦匡也と兄弟関係に。その後日浦が新たに立ち上げた日浦組の若頭に出世し、なんと轟本人からボディガードに任命されるほど信頼を勝ち取り、潜るところまで潜った玲二。新作では轟の息子で、最凶の敵である烈雄と真っ向勝負!彼を倒し、轟をブタ箱にぶち込むことができるかが、今回の注目ポイントになるだろう。
ジャスティストリオ(酒見&赤桐&福澄)/吹越満&遠藤憲一&皆川猿時
玲二のモグラとしての任務を陰ながらサポートする上司たち。谷袋警察署署長の酒見路夫は、玲二の潜入捜査のセンスを見抜きモグラに任命。赤桐一美は潜入捜査官養成係で、玲二にモグラのイロハを教え込んだ。また、厚生労働省、麻薬取締部課長の福澄独歩は、玲二にモグラの最終試験を行う。
劇中で玲二を応援する時は、3人で「土竜の唄」を大熱唱するのがお約束となっている。1作目では1番を、2作目では2番を歌っていたが、3作目にあたる今回は…?
若木純奈(わかぎ じゅんな)/仲里依紗
谷袋警察署交通課婦警。玲二が巡査だった頃からお互いに好意を抱いていた。1作目にて玲二の童貞喪失の相手となり、いまでは彼の最愛の恋人。玲二がモグラであることには薄々感づいており、危険な任務を心配しながらも彼を信じて待ち続けている。彼女が玲二にプレゼントした手作りのハートのアップリケ付き防弾チョッキは、何度も彼の命を救った大事なお守りである。
本作では、思いも寄らぬ出来事をきっかけに、玲二と愛の大修羅場を迎える。これまで陰ながら玲二を支え続けた純奈だが、ふたりの関係がどうなっていくのかも気になるところ。
沙門夕磨(さもん ゆま)/滝沢カレン
警視庁組織犯罪対策部長という肩書を持ち、轟周宝の逮捕に向けて陣頭指揮を執るエリート捜査官。玲二の前に突如現れたミステリアスなフェロモン美女…と見せかけて、彼のモグラとしての資質を試した。実は谷袋警察署署長の酒見の娘だが、彼より上司というまさかの存在。周囲からは「サーモン」と呼ばれている。
劇場版では本作で初登場となり、滝沢カレンが持ち前の凛としたルックスを活かしサーモンを体現。玲二同様、轟逮捕に奮闘する彼女は本作でどのような役割を果たしているのだろうか。