斎藤瑠希&ゆめっち&平野綾ら生歌に観客もノリノリで拍手!『ミラベルと魔法だらけの家』歌唱に込めた想い吐露
ディズニー・アニメーション・スタジオ最新作『ミラベルと魔法だらけの家』の公開記念舞台挨拶が12月1日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、斎藤瑠希(ミラベル役)、中尾ミエ(アルマおばあちゃん役)、3時のヒロインのゆめっち(ルイーサ役)、平野綾(イサベラ役)、日本版エンドソングを担当したナオト・インティライミが出席。キャスト陣はそれぞれのキャラクターの楽曲を生披露し、会場を盛り上げた。
本作は、“魔法”にあふれる世界に住むミラベルの活躍を描くミュージカル・ファンタジー。家族のなかでただ1人だけ”魔法のギフト“を与えられなかったミラベルが、家族を救おうと奮闘していく姿を描く。斎藤は「初日に観てくれた友達もたくさんいて、私も初日に姉と2人で観に行かせていただきました。姉は序盤から泣いていた」と明かし、「ストーリーに共感して感動してくださっている方もたくさんいて、本当にありがたいなと思います」と反響に喜んでいた。
豪華な歌唱メドレーが披露されたこの日。トップバッターを務めた平野は、伸びやかな歌声で楽曲「本当のわたし」を披露。「イザベラはどこをとっても完璧な姉。ただ“完璧を演じなきゃ”という部分もあって。自分自身の持っている本当の気持ちや、実はこういうことをしたいんだという想いを少しずつこの曲のなかで見つけていく」と解説し、「いままでの自分も大好きだし、本当の自分ももっと大好きになれる、勇気をもらえる歌です」と笑顔を弾けさせた。
続いてパワフルな歌声を響かせたゆめっちは、「ルイーズは強くてたくましい。家族や街のみんなに頼りにされているけれど、本当はそれをプレッシャーに感じている。その心の内面や憤りが表れている楽曲で、すごく難しいんです」と打ち明け、「今日はお客さんの前で歌うのが初めてだったのでプレッシャーでした」と楽曲「増していくプレッシャー」を歌いあげた感想を語っていた。
斎藤と中尾は、楽曲「ふしぎなマドリガル」をデュエットで披露。ダンスを交えながらノリノリで歌唱した2人。斎藤が「どんな家族がいるのか、家族にはどんなギフトがあるのかを紹介する明るいポップな曲」と内容を伝えると、中尾は「彼女の歌うところはとても難しい。どこで息をしているんだろうと思う(笑)。大変だったでしょう。さすがのディズニーという感じの曲で、音楽的にも高度」と音楽を担当したリン=マニュエル・ミランダの力量に舌を巻いていた。
それぞれがキャラクターをイメージした衣装で登場。心のこもった歌に会場も大きな手拍子で応えるなど、温かな雰囲気いっぱいだった同ステージ。中尾は「実演するならこのメンバーでやりたい」とにっこり。楽曲「秘密のブルーノ」が流れるシーンがお気に入りだという平野も「あのシーンは、そのままそれをミュージカルにできるくらいすごいクオリティの演出。中尾さんがおっしゃっているように、このままのキャストで演じたいくらい」と興奮気味に語っていた。
また日本版エンドソング「マリーポーサ ~羽ばたく未来へ~」を優しく、甘い歌声で会場に届けたのが、ナオト。「コロナ禍で人と人の距離が離されてしまうような状況にあって、改めて人と触れ合うこと、共生していくことの大切さを感じた」と映画に感激したそうで、「ミラベルにお手紙を書いた。それが歌詞になっていった」と曲作りに込めた想いを吐露していた。
取材・文/成田おり枝