『スパイダーマン』歴代ヴィランを一挙紹介!グリーン・ゴブリンにドクター・オクトパス、ミステリオまで
地球外物質で作ったウイング・スーツで空を舞うヴァルチャー
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)でデビューしたトム・ホランドが、ピーター・パーカー/スパイダーマンを演じるシリーズ第1作『スパイダーマン:ホームカミング』(17)のヴィランがヴァルチャー。アベンジャーズとチタウリとの戦いで、ニューヨーク中に散乱した地球外物質の回収を行っていたエイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)が、トニー・スタークが設立したダメージ・コントロール局に仕事を奪われて恨みを持ったことがきっかけで誕生した。密かに持ち出した地球外物質を利用して作ったウイング・スーツを着用しており、ホバー機能と巨大な翼による飛行能力が特徴。脚部に備えた強力な鉤爪や輸送車の外装などを簡単に切り裂く翼のほか、ブラスター銃などの武器も所持している。
別のユニバースからやって来たヒーロー(?)のミステリオ
別のユニバースからやって来たヒーローとして現れ、世界各地で猛威を振るう土・水・火・風の力を持つエレメンタルズを撃退していたのが、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19)に登場するミステリオ。しかしその正体は、スターク・インダストリーズで軍用ホログラムを開発する技術者だったが、同社が軍事産業から手を引いたことをきっかけに失職したクエンティン・ベック(ジェイク・ギレンホール)で、ヒーローではなくヴィランだった。
トニー・スタークに恨みを持つ元従業員を集めて復讐計画を練ったベックは、最新鋭のホログラムやドローンを駆使することでエレメンタルズが本当に暴れているかのように見せかけ、ピーターやニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)を欺いていた。ピーターに託されたトニーの遺産であるAIのE.D.I.T.H.を奪うと、その技術を転用して合体エレメンタルズを出現させロンドンの街を混乱に陥れるが、正体を見破ったスパイダーマンに倒される。しかし、最後に世界中にスパイダーマンの正体がピーターであることを明かすという置き土産を残したベックは、さらなる混乱を生みだす火種を蒔いた。
『スパイダーマン』の公開から約20年。シリーズが歩んできた歴史のなかで、時代に即す形で映画に登場してきたヴィランも10人以上にのぼり、そのなかからドクター・オクトパスやグリーン・ゴブリン、エレクトロといった宿敵たちの思わぬ形での再登場が『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で実現。はたして、劇中ではどんな活躍が描かれるのか?ぜひ劇場で、再びスパイダーマンと相まみえる姿を確認してほしい。
文/石井誠