榎木淳弥がサプライズ登場で発表、「呪術廻戦」第2期放送決定!緒方恵美は「未来につながる作品」と感謝
芥見下々の人気コミックの劇場版『劇場版 呪術廻戦 0』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が2月12日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、乙骨憂太役の緒方恵美、祈本里香役の花澤香菜、五条悟役の中村悠一、夏油傑役の櫻井孝宏が出席した。またサプライズゲストとしてテレビアニメシリーズの主人公、虎杖悠仁役の榎木淳弥が大きな箱から「大ヒットおめでとう!憂太、おめでとうだよ!」と祝福の声を上げながら登場。「祝・大ヒット」のたすきをかけて現れた榎木だが、くるりと背中を見せるとたすきには「祝・テレビアニメ第2期」の文字が。「『呪術廻戦』テレビアニメ第2期、2023年に放送決定!」と発表して会場から大きな拍手を浴びた。
人間の“負の感情”から生まれる呪いとそれを呪術で祓う呪術師との闘いを描き、コミックス累計発行部数6000万部を突破している芥見下々の人気コミック「呪術廻戦」。その初の劇場版となる本作では、テレビアニメシリーズの前日譚となる「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」、通称“0巻”を映画化。最悪の呪詛師・夏油傑による“百鬼夜行の決行日”となる12月24日に公開初日を迎え、公開から50日間で観客動員784.1万人、興行収入は108.3億円を突破する大ヒットを記録している。
ステージ上に運ばれた大きな箱から登場して、会場を驚かせた榎木。足元が箱に入ったまま重大発表を伝え「シュールな形で発表しました」と語り、周囲を笑わせていた。第2期の内容については「僕もまだ知らない」と苦笑い。「原作の流れだと五条と夏油の過去の話などもあるので、お楽しみにしていただきたいな」と期待すると、中村も「劇場版のなかで、夏油との過去のシーンが入っていますが、あの辺なんですかね。だといいな」と笑顔を見せていた。原作者の芥見からはお祝いイラストが届き、「テレビアニメ2期も作ってくれるって~~!!読者、視聴者、関係各位の皆様!! いつもありがと~~!! 」との喜びがつづられていた。
今回の劇場版には出演していない榎木だが、劇場版は「中村さんと、1年生組の内田雄馬くんと瀬戸麻沙美さんと一緒に観に行った」とのこと。中村は「(劇場版に)出ていない奴らと一緒に行った。3人は初めて観るからリアクションが楽しみだった。原作にないシーンとか、隣にいる人たちはどういう気持ちで観ているんだろうと思った」とニヤリ。榎木は「めちゃくちゃ興奮したし、泣けました。2人とも小学生のようにはしゃいでいました」と内田と瀬戸の様子も報告していた。
公開後の舞台挨拶とあって、裏話も披露することになったこの日。櫻井は、終盤の五条と夏油のやり取りを収録した際には「人知れず、グッと胸に来ていた」と告白しつつ、「五条ってすごいなと思った。ずっと作品を支えているし、五条がいるからこそ、というのを感じている。五条の力、領域展開がすごいなというのを感じています」と五条の存在感に惚れ惚れ。花澤は「幼少期の憂太くんがめちゃくちゃかわいくて。アフレコ前にも憂太くんへの想いを募らせていったんですが、緒方さんと一緒にアフレコをしたら“憂太しかいない”と思えた。緒方さんとアフレコできてよかった」と振り返る。コロナ禍の制作となったが、本作は重要なシーンだけはキャスト陣が一緒に収録をできたそうで、緒方が「コロナ禍でアニメーションのやり方、掛け合いの仕方もだいぶ変わってきてしまっている。なんとかまた、みんなで掛け合いをするシーンが多くできるような日常に戻りたい」と願うなど、それぞれが一緒に収録することのよさについて語っていた。
ステージでは、制作陣の想いとしては、テレビシリーズが始まる前から乙骨憂太のキャスティングは緒方にお願いすることが決定していたことが明かされるひと幕も。緒方は「すべての呪術廻戦チームの皆さんのいろいろな想いが結晶した形」と大ヒットに想いを馳せ、「たくさんの方々に支持をしていただけたことは本当に幸せなことですし、そういう作品に関われて幸せ。とても稀有なすばらしい作品。コロナ禍で、この作品をつくれたことが一番大きいかもしれません。未来につながっていく仕事であったと思っています。これからもアニメ業界、漫画業界をいろいろな形で楽しんでいただいて、より未来につながっていく形にしていただけたらうれしいなと思います」と呼びかけて大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝