華やかな賞レースが戻ってきた!イ・ジョンジェ&アンドリュー・ガーフィールドも肩を並べたAFI賞ランチョン、オスカー候補者が集結

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華やかな賞レースが戻ってきた!イ・ジョンジェ&アンドリュー・ガーフィールドも肩を並べたAFI賞ランチョン、オスカー候補者が集結

AFI(アメリカン・フィルム・インスティチュート、アメリカ映画研究所)が選ぶ、「AFI賞」受賞者のランチョンが現地時間3月12日にビバリーヒルズで行われた。この賞は文化的、芸術的に優れ、その年を代表する10本のアメリカ映画と、10本のアメリカ製作のテレビシリーズを表彰する賞。

2021年の受賞作品は、映画部門には2021年サンダンス映画祭USドラマ部門観客賞受賞作の『コーダ あいのうた』(公開中)や、第94回アカデミー賞最多ノミネーションとなった『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(21)など10本。ドラマ部門は「Hacks」「メイドの手帖」など10本が選出。またスペシャル・メンションとして、海外作品の映画『ベルファスト』(3月25日公開)とドラマシリーズの「イカゲーム」、ドキュメンタリーの『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』(21)が選ばれている。

スペシャル・メンションとして招待された「イカゲーム」チーム
スペシャル・メンションとして招待された「イカゲーム」チーム[c]AFI Awards 2021

この日の昼食会は2年ぶりの開催で、2週間後に控えるアカデミー賞の候補者が揃ったことでも注目を集めた。アカデミー賞主催の候補者昼食会と違うのは、映画スタジオのトップたちも出席しているところ。アカデミー賞作品賞ノミネートの『ドント・ルック・アップ』や『パワー・オブ・ザ・ドッグ』だけでなく、ドラマ部門でSAG賞(全米映画俳優協会賞)や、全米放送批評家協会賞で主演男優賞などを受賞した「イカゲーム」を率いて、Netflixのテッド・サランドスCEO兼CCOが出席。

『コーダ あいのうた』チームと登場したAppleのティム・クックCEO
『コーダ あいのうた』チームと登場したAppleのティム・クックCEO[c]AFI Awards 2021

また、SAG賞映画部門作品賞にあたるアンサンブルキャスト賞を受賞した『コーダ あいのうた』や『マクベス』、ドラマ部門に「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」と「シュミガドーン!」が選ばれているApple TV+を代表してティム・クックCEOが顔を出した。『コーダ あいのうた』のシアン・ヘダー監督は、AFI付属の映画学校の卒業生でもある。アメリカ映画研究機関が選ぶ賞も、ストリーミング・サービスの作品が大半を占める時代なのだ。

「メディア王 〜華麗なる一族〜」出演陣と笑顔を見せるアンドリュー・ガーフィールド
「メディア王 〜華麗なる一族〜」出演陣と笑顔を見せるアンドリュー・ガーフィールド[c]AFI Awards 2021


公開された昼食会の写真では、映画やドラマの枠を超えて一緒にフレームに収まるタレントが多く、2年ぶりに華やかな賞レースが戻ってきたことを感じさせる。「イカゲーム」のイ・ジョンジェチョン・ホヨンが、『tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!』のアンドリュー・ガーフィールドと「メイドの手帖」のマーガレット・クアリーと一緒に写る写真からは、ハリウッドにおける国境がなくなってきていることを感じさせる。

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