終わることのない友情に胸がアツくなる！劇場版『名探偵コナン　ハロウィンの花嫁』に登場する警察学校組とは？

“警察学校組”の絆に触れるなら要チェック！過去エピソード振り返り

テレビアニメ「名探偵コナン」の膨大なアーカイブから、警察学校組に関連する回や、今回の劇場版にリンクするエピソードをピックアップ。映画本編とともにこちらも補完して、多面的に物語を楽しんでほしい。

＜第304話「揺れる警視庁 1200万人の人質」＞
東都タワーで爆発事件が発生。コナンと高木刑事は停止したエレベーターから女の子を救出するが、代わりに2人が閉じ込められ、天井に仕掛けられた爆弾を解除することになる。首謀者は萩原と松田が犠牲になった2つの爆弾事件と同一犯であり、『名探偵コナン　ハロウィンの花嫁』の冒頭で脱獄する人物。過去の事件から続く因縁や、事件と向き合う降谷や佐藤の心理がわかる重要なエピソードだ。

＜第667～668話「ウェディングイブ」／第701～704話「漆黒の特急(ミステリートレイン)」＞
「ウェディングイブ」は安室(降谷)の初登場回。私立探偵として結婚前夜祭で起きた事件を究明しているが、会場でウェイターをする安室に客が「バーボン」を注文するなど黒の組織との関わりを視聴者に予感させる描写も。「漆黒の特急(ミステリートレイン)」は、列車内で起きた殺人事件と、シェリー(＝灰原)をねらう黒の組織の思惑が交錯するストーリー。人気キャラが多数登場するほか、ラストには安室＝バーボンが発覚する衝撃回でもあり、「安室(降谷)って何者？」という人は、この2エピソードを押さえるべし。

＜第681～683話「命を賭けた恋愛中継」＞
高木刑事が何者かに拉致され、その様子がタブレット端末に中継される事件が発生。それは伊達の死後に自殺した伊達の恋人、ナタリー・来間の関係者による犯行だった。警察学校組の伊達が、部下だった高木刑事の回想シーンで初登場。高木との信頼関係や、降谷とのつながりが明らかに。また、高木と佐藤のメイン回であり、『名探偵コナン　ハロウィンの花嫁』でもフィーチャーされる2人の絆に通じるドラマが描かれる。

＜第866～867話「裏切りのステージ」＞
ロック歌手がリハーサル中にステージ上で首を吊るされて死亡。現場に居合わせたコナンたちが、残されたロープやボールから真実を暴いていく。私立探偵、安室透としての降谷と、大学院生の沖矢昴としての赤井が、二度目の邂逅を果たす激アツ回。降谷が赤井を恨む原因となった諸伏の死の状況が初めて明かされており、降谷が抱える苦悩の大きさに多くのファンが涙した。

いまもなおつながり続ける5人の絆

“同期”の枠を超え、揺らぐことのない友情で結ばれた警察学校組。別々の部署で激務に追われていても、彼らは見えない糸でつながり、互いの存在を原動力として正義を貫いた。いまもその関係性は変わることなく、降谷はこれからも4人の思いを胸に巨悪へと挑むのだろう。『名探偵コナン　ハロウィンの花嫁』のなかで明かされる警察学校組のエピソードは、彼らが過ごした危険な日常の一コマ。4人が確かに生きていたという証と、その因縁が絡んだ事件の顛末を、どうか目に焼き付けてほしい。

文/ほそいちえ