アニメ「クレヨンしんちゃん」30周年座談会!声優陣が語る、愛され続ける野原一家の魅力
「ものすごく居やすい場所。私にとってはここがホームです」(こおろぎ)
――30年変わらず参加されているならはしさん、真柴さん、キャラクターとともに家族に加わったこおろぎさん、バトンを引き継いだ小林さん、森川さん。それぞれの立場から、野原一家のチームワークを生みだすために意識されていることを教えてください。
小林「参加させてもらった時点で、スタッフ&キャストのみなさんのチーム力の高さを感じました。すごく緊張していたのですが、話はおもしろいし、超一流のスタッフ&キャストで作品が作れる贅沢さ、ありがたさを強く感じて…。緊張よりも楽しい現場という思いが上回りました。掛け合いもすごく楽しくて、本当にありがとうございます、という気持ちでいっぱいです」
ならはし「私は…なにも気をつかってない(笑)。途中から入ってきたといっても、知らない人たちじゃないから。赤ちゃん(ひまわり)が生まれるとなったら、演じるのはさとみしかいないと思ったし…。あの当時、小動物や赤ん坊役といえば!みたいなところもあったので」
こおろぎ「ちっちゃいもの担当です!」
ならはし「森川くんは『おぉぉぉ!ひろしをやってくれるんだ、ありがたい!』みたいな気持ちでしたし、うれしい出来事という以外のなにものでもない、仕事だけど気をつかわずにここまでやってきちゃって。逆にごめんなさいって感じです(笑)」
森川「甘えさせてもらって、好きにやらせてもらっている、僕的にはすごく幸せな現場です。こんな大役を引き継ぐことにはプレッシャーはありましたが、現場は違えど同じ業界で時を重ねてきたみなさんと、縁あってご一緒できることへの安心感はありました。実際、スタジオに入ったら、とても温かく迎え入れてもらえたので、そこからはずっと甘えながら、幸せを感じつつやっています」
こおろぎ「ものすごく居やすい場所。私にとってはここがホームです。嫌なことや大変なことがあっても、ここにくるとホッとできる、そんな場所になっています。お互いがお互いをリスペクトしているので安心できるし、なによりみんな仲がいい!いろいろなエピソードを通して、友情、愛情、ドタバタなど一緒に経験し絆を深めている気がしています。我々キャスト、そしてスタッフの方たちが力をあわせてこそのチームワークだと思っています」
真柴「“VIVA!私”な人がいない現場って珍しいですよね…」
一同「あはははは」
こおろぎ「みんな、どうぞ、どうぞって遠慮するタイプだよね」
真柴「余計なことは言わないし、お互いを信じているし、とても和やかです。由美ちゃんが入ってくれたときも、森川くんが入ってくれたときも、そしてさとみちゃんが生まれてくれた時も共通して思ったのは“ありがとう”でした。ここまでいい意味で干渉しない、けれどすごく居心地も、仲も良い現場ってなかなかないです」
ならはし「なんか、居やすいよね」
こおろぎ「本当に居やすい場所」
真柴「居心地がすごくいい!」
森川「スタジオがリビングみたいな感じだね」
小林「確かに!」
真柴「お話もおもしろいし、キャストもスタッフもみんないい方ばかり。珍しい現場です(笑)」