アニメ「クレヨンしんちゃん」30周年座談会!声優陣が語る、愛され続ける野原一家の魅力
「どこかに行かずに春日部界隈での物語もいいんじゃないかな」(森川)
森川「僕は、いまだからぶっちゃけますけれど、ひろし役を頂いてから何度か春日部に行っているんです。ひろしを演じるヒントを探して、『なんかないかな』みたいな感じでブラブラして。ちょうど“サトーココノカドー春日部店”のコラボが行われていた時にも行きました。その時に、この地域がもっと盛り上がるといいなと思ったりもしました」
真柴「春日部だけ、ありかも」
ならはし「ものすごくリアルな場所を使うのもいいかもね」
森川「あのたばこ屋のおばちゃん、実際います、とか」
真柴「春日部大盛り上がりだね。しんちゃんでしかできないし、しんちゃんでこそやるべき!」
森川「ひろしが食べたラーメンはココ!とか…」
小林「すごくいいタイアップになりそう」
こおろぎ「本当の町おこしになる!」
真柴「キャンペーンのしがいがあるね」
森川「お店の文字(ロゴ)とかも変えちゃってね」
ならはし「ひまわりのベビー服を買うお店とか」
真柴「ここでシロが拾われました…とか」
ならはし「シロの好きなドッグフードの銘柄とかも出しちゃって」
こおろぎ「ミッチー&ヨシりんのTシャツはこのお店で買えます、とか。いらないけど(笑)」
森川「売れなそう(笑)。あえてどこかに行かずに春日部界隈での物語もいいんじゃないかな。『ALWAYS 三丁目の夕日』みたいな感じで」
小林「街全部でキャンペーンができそう!」
――飛びださない、アリですね。では、最後の質問です。映画のなかで、ちよめさんから「平凡な家族」と言われた野原一家。みなさんにとって野原一家はどんな家族ですか?
小林「平凡だけど、最強家族、愛する家族です」
ならはし「憧れの家族です。みさえって、自分のやりたいことはあるんだけれども、ムカつきながらもしんのすけを愛しているし、ひまわりをちゃんと育てようとしています。私は家庭を作るよりも、自分の好きなことをずっと優先して生きてきた人間。自分とは真逆だけど、一つの理想だと思っています」
森川「理想の家族です。幸せはお金で買えないし、人となりだったりするもの。そういう意味で、お金で買えないなにかをすべて手に入れている家族だと思います」
小林「かっこいい!」
こおろぎ「家族がいない私にとって、私にないものすべてがここにある。ここがホームと思っているのはそういうことなのかもしれません。この場所があるから大丈夫、そんな気がするので、私にとっては第二の家族、第二の居場所のような感じです」
真柴「シロ的に言うと、この家に飼われてよかったなって思えます。ゴハンはたまに忘れられちゃうけれど…。しんのすけに拾われてよかったと心から思える、そんな家族です」
取材・文/タナカシノブ