広瀬すずが読者の質問に次々回答!『流浪の月』で再タッグの李相日監督&松坂桃李への想いも明かす - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
広瀬すずが読者の質問に次々回答!『流浪の月』で再タッグの李相日監督&松坂桃李への想いも明かす

インタビュー

広瀬すずが読者の質問に次々回答!『流浪の月』で再タッグの李相日監督&松坂桃李への想いも明かす

「『流浪の月』は初めて声をあげて泣いた本です。すずさんが『流浪の月』の原作を読んだ感想を教えて下さい。また更紗を演じてみて感想は変わりましたか?」(60代・女性)

「想像以上に原作はポップに読みました。『おもしろい!』くらいのテンションです。更紗を演じることが決まってから読んだので、ちょっと読む目線が違ったのかもしれない。言葉にしていない、音に出していない感情が書かれていて、私には更紗は男気があるように感じられたんです。でも、演じた時は全然違う、すごく小さい人間に見えて。バランスが難しい役だなと思いましたね」

文との再会に心揺れる更紗を、繊細な演技で体現している
文との再会に心揺れる更紗を、繊細な演技で体現している[c]2022「流浪の月」製作委員会

「すずちゃんヲタかつ凪良先生作品のファンなのですが、作品を読んでいる際に『映画化されたらずーちゃんがやってくれないかな』と思ってたので、感動してます…第三者から見たら今回の役はハマり役なんじゃないかなと思っているのですが、実際演じてみて、難しいなと感じた部分はありましたか?」(10代・女性)

「(難しかったのは)全部です(笑)。私には非現実的過ぎちゃって。それを受け入れ、現実にしなくちゃいけないのですが、体験できないし、したことないし、本人にしかわからない気持ちもいっぱいあると思うんです。更紗と文が全部通じ合っているか?と言われたら、やっぱり文にしかわからない文の言葉があると思うし、更紗にも更紗の言葉と想いがあるはずで。ただ、そこは個人で想像できるところですけど、会わなかった空白の15年間を体感して、表現するというのはかなり難しかった。(子役が演じた)幼少期の更紗と、文として一緒に過ごした桃李さんと、台本上でしかその過去を知らない私とでは、その空白の時間の捉え方が全然違っていたので、そこを埋めるのが大変でしたね」

「今後演じてみたい役やこの監督さんの映画に出演したい!この女優さん、または俳優さんと共演したいなどありますか?ちなみにお姉ちゃん(広瀬アリス)との共演は難しいですか?」(20代・女性)

「いい子の役しかやったことがないので、シンプルにいい子じゃない人をやりたいですね(笑)。ちょっと暗かったり、口が悪かったり、田舎の子っぽいギャルの役でも、真っ直ぐな女の子が多かったから、性格がかなり悪い役をやりたいです。あと、華やかな存在感のある役もやったことがあまりないので、そういう女性も演じてみたい。そういう役を演じられている女優さんってカッコいいじゃないですか。纏った雰囲気だけでその空間を支配してしまうような役は憧れです。
共演したい人は誰だろう?違う形でもう1回共演したいのは、天海(祐希)さんと松(たか子)さんです!カッコいい先輩方なので、またご一緒したいです。

【写真を見る】デビュー10周年を迎えた広瀬すず。“大人の女性の美”が香り立つ、撮りおろし写真
【写真を見る】デビュー10周年を迎えた広瀬すず。“大人の女性の美”が香り立つ、撮りおろし写真撮影/河内彩 スタイリング/丸山晃 ヘアメイク/奥平正芳


姉とは逆に全然したくないですね(笑)。テレビのバラエティとかならいいですけど、お芝居は役の関係性よりも、私たちの関係性の方が先に知られている分、すごく違和感があると思うんですよね。私は仲がいい同世代の俳優さんや女優さんともやりづらいんですよ。だから、姉だけじゃなく、仲がいい人とか距離が近い人とは全然共演したくない(笑)。ヘンに恥ずかしいというか、テレが入っちゃって。ファッション系は私も大好きなので、雑誌などで形に残せるものがあれば一緒にやってみたい気持ちはあります。私は『母は喜んでくれるかな?』っていう気持ちを大事にしたいので、家族が喜んでくれるんだったら、そういうものはやるかもしれないけれど、『お芝居での共演は?』と言われたら『気まずいので、結構です』と言っちゃいそう(笑)」

「今年、管理栄養士の国家試験と就職活動どっちも頑張る年なのですが乗り切るためにオススメの息抜き方法を教えてください! すずちゃんに応援して欲しいです」(20代・女性)

「やりたくない時は、やらなくていいと思います(笑)。それで、休憩している時は堂々としていていいと思うんですよね。私はそういうタイプで、明日までに覚えなきゃいけないセリフが何十ページもある時も、逆に寝てから、朝覚えようかなって思います。それで間に合わせます。絶対に無理だろう…と思いながら寝ますけど、そこは意地と根性で間に合わせていますね(笑)。できない時にやっても集中できなくて無駄な時間になりそうなので、だったら1回全部パッと忘れます」

「すずちゃんが思う20歳のうちにやっておいた方がいいこと!」(20代・女性)

「それ、私も知りたいです(笑)。特に20歳だからとやったことはないですね。家族はみんなお酒を飲むので、母から『若いうちにお酒に慣れておきなさい。飲めるように鍛えなさい。外でも役立つわよ』って言われましたが、私は本当になにもしなかったです」

「ネガティブ思考を直したいのですがすずさんの意見をいただけませんか?」(10代・女性)

自身の性格や今後の展望など、真摯に答えてくれた
自身の性格や今後の展望など、真摯に答えてくれた撮影/河内彩 スタイリング/丸山晃 ヘアメイク/奥平正芳

「私もネガティブです。ネガティブというか、いい方向にはあんまり考えられないんです。どうしても悪い方向にしか考えられない時は、『負のループなので寝ましょう』という感じで過ごしてます(笑)。一つのことに走り続けると、疲れるのは自分だから。ネガティブだけど『なんとかなる!』って思ったり、『しょうがない!』って思ったり。それはある意味ポジティブと捉えられるかもしれないですが、単純に、疲れてしまうのは自分だということを早い段階で自覚したら、楽になりました(笑)」

「最近すずちゃんは韓国ドラマを観ているようですが、お勧めはありますか?」(20代・女性)

「ハマって観ていたんですけど、少し長いので、最近は心が折れてきちゃって(笑)。私がハマったのは『マイネーム:偽りと復讐』というドラマです。王道かもしれないけど、日本でリメイクしないかな?って思ったりしています。主演の女優さん(ハン・ソヒ)があそこまで身を削りながらやっているのはスゴいですよね。男性のほうが肉体を作り上げやすいんじゃないのかな?という勝手なイメージを持っていたから女優さんでここまでやるのはカッコいいなと思いました。カッコいい女性はやっぱり好きですね(笑)」

取材・文/イソガイマサト

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