ドリームワークス最新アニメ『バッドガイズ』が北米初登場1位!「ソニック・ザ・ムービー」最新作は前作超え目前

コラム

ドリームワークス最新アニメ『バッドガイズ』が北米初登場1位!「ソニック・ザ・ムービー」最新作は前作超え目前

先週末(4月22日から24日)の北米興収ランキングは、ドリームワークス・アニメーションの最新作『バッドガイズ』(2022年日本公開)が初登場で1位を獲得。これまで「シュレック」や「マダガスカル」、「ヒックとドラゴン」といったヒットシリーズを次々と生みだしてきた同スタジオがシリーズ化への期待を込めて送りだした個性派キャラクターたちの初陣は、予想を上回る好発進となったようだ。

サム・ロックウェルやオークワフィナ、 アンソニー・ラモスらが声の出演を務める本作。天才的な“スリ”のミスター・ウルフをリーダーに、金庫破りのスネークと、変装の達人のシャーク、短気な肉体派ピラニアと天才ハッカーのタランチュラといった世界中で指名手配される伝説の5人組怪盗集団“バッドガイズ”の活躍と、彼らが挑むある計画を描きだす。初日から3日間の興収は4008館で2395万ドルと、ドリームワークス・アニメ作品としてはまずまずの数字。

5人組怪盗集団を描く『バッドガイズ』は批評・興行ともに大成功!
5人組怪盗集団を描く『バッドガイズ』は批評・興行ともに大成功!画像は『The Bad Guys』(@badguysmovie)公式Instagramのスクリーンショット

イルミネーションをはじめとした新進スタジオの躍進によって、近年低迷気味だったドリームワークス・アニメ。しかしコロナ禍で『クルードさんちのあたらしい冒険』(20)が大健闘したこともあって復調の兆しが見え始めている。そうしたなか、本作は批評集積サイト「Rotten Tomatoes」によれば、批評家の87%、観客の93%(4月30日時点)から好意的な支持を獲得。コロナ禍における子ども向け作品の興行推移の例に違わず息の長い興行が期待できると共に、スタジオの完全復活を予感させる成功といえるだろう。

【写真を見る】豪華スターが大集合。『ライトハウス』の監督が放つ大作映画が初登場
【写真を見る】豪華スターが大集合。『ライトハウス』の監督が放つ大作映画が初登場[c]Everett Collection/AFLO

4位には『ライトハウス』(19)のロバート・エガース監督のアクションアドベンチャー『The Northman』が初登場。アレクサンダー・スカルスガルドを筆頭に、ニコール・キッドマン、イーサン・ホーク、アニャ・テイラー=ジョイ、ビョーク、ウィレム・デフォーといった豪華スターが揃い、これまでインディペンデントホラーを手掛けてきた監督の初大作としては批評的には大成功。興行的なインパクトは薄かっただけに、海外興収を含めてどこまで伸ばせるかが今後の大きなポイントとなりそうだ。また、ニコラス・ケイジ主演のコメディ『The Unbearable Weight of Massive Talent』は5位に初登場を果たした。


『ソニック・ザ・ムービー/ソニック vs ナックルズ』は前作超えのヒット目前!
『ソニック・ザ・ムービー/ソニック vs ナックルズ』は前作超えのヒット目前![c]Everett Collection/AFLO

ソニック・ザ・ムービー/ソニック vs ナックルズ』(8月19日日本公開)は今週も2位をキープし、北米累計興収は平日中に前作の1億4897万ドルを突破する見込み。全世界興収も2億9000万ドルに到達し、前作の3億1971万ドルも射程圏内に収めた。また前週初登場1位を飾った『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(日本公開中)は3位に後退。全世界興収2億8200万ドルと3億ドルの大台は目前だが、前作の全世界興収は6億5000万ドル。これにどこまで迫れるか、かなり厳しい戦いを強いられている。

文/久保田 和馬

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