『ラ・ラ・ランド』『デッドプール2』…a-haの「Take On Me」は映画でこんなに使われていた!
1980年代に旋風を巻き起こしたノルウェー出身の3人組シンセポップバンド、a-ha。解散からの再結成を経ていまも現役で活動し、今年で結成40周年を迎える彼らの軌跡に迫るドキュメンタリー『a-ha THE MOVIE』が公開中だ。
そんなa-haの代表曲と言えば、YouTubeでの再生回数が14億回を超えているミュージックビデオも印象的な「Take On Me」。米ビルボードで1位を獲得し、収録アルバム『ハンティング・ハイ・アンド・ロウ』は全世界で1100万枚以上のセールスを記録。ビデオもMTV Video Music Awardsで6冠を達成するなど、まさに80'sカルチャーを象徴する楽曲だ。そんな大ヒットソングゆえに映画で使用されること多いので、印象的な作品をここでは振り返っていく。
『ラ・ラ・ランド』(18)
俳優志望の女性ミア(エマ・ストーン)と、ジャズピアニストのセブ(ライアン・ゴズリング)の恋愛を描いた『ラ・ラ・ランド』。この作品では、ミアとセブが本格的に知り合うことになるホームパーティのシーンで、セブが80年代シンセポップのコピーバンドで嫌々演奏している曲として「Take On Me」が使われている。メンバーは気持ちよさそうに演奏しているが、ボーカルが1人でリードボーカルとコーラスをしているのがおかしい。ジャズピアニストであることに誇りを持ち、80’sのポップソングを見下すセブの性格が表されている。ちなみに、その後にミアがリクエストするのはフロック・オブ・シーガルズの「I Ran (So Far Away)」。
『怪盗グルーのミニオン大脱走』(17)
悪党の活躍を描く人気アニメ第3弾『怪盗グルーのミニオン大脱走』では、子役として活躍した80年代の栄光を忘れられずに、なにからなにまで80'sに染まった新たな敵バルタザールのキャラクター性を示す曲として登場。ポータブルのカセットプレーヤーで「Take On Me」を流しながらノリノリでダイヤモンドを盗む姿はなんともユニークだ。
『デッドプール2』(18)
マーベルコミックの人気ヒーローを主人公とした『デッドプール2』では、終盤、死にかけたデッドプールが、命を落とした恋人ヴァネッサがいるあの世へと旅立とうかの瀬戸際で「Take On Me」のアンプラグドバージョンが流れる。死後の世界との境界で恋人と手を取り合うという演出は、漫画の世界と現実、住む世界が違う者たちの恋愛を描いたMVとリンク。さらに“はみだし者の自分を受け入れてほしい”という歌詞など、作品には楽曲の要素が巧みに落とし込まれている。
『バンブルビー』(18)
『トランスフォーマー』シリーズのスピンオフで、1987年のカリフォルニアを舞台とした『バンブルビー』。本作では主人公のチャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)が修理したバンブルビーのカーステレオから流れる曲として「Take On Me」が用いられている。曲に合わせてノリノリで踊るバンブルビーを見て、チャーリーはザ・スミスやリック・アストリーのカセットを流すも、バンブルビーはそのカセットをすぐに吐き出してしまい…と彼の音楽の好みを示すユニークなシーンとなっている。