『ラ・ラ・ランド』『デッドプール2』…a-haの「Take On Me」は映画でこんなに使われていた!
『40歳からの家族ケーカク』(12)
40歳の節目を迎え、仕事も家庭もトラブルだらけの倦怠夫婦の再起を描くコメディ『40歳からの家族ケーカク』では、家族でのおでかけの車中シーンで「Take On Me」が登場。インディ系のレコードレーベルの経営する夫のピート(ポール・ラッド)が、インディーロックの代表格ピクシーズの「Debaser」をノリノリで歌い、良さを熱弁するも、妻のデビー(レスリー・マン)により「Take On Me」に変えられる。夫婦のすれ違いを表す印象的な一幕となっている。
『僕のワンダフル・ライフ』(17)
1匹の犬が転生を繰り返しながら、かつての飼い主に会いに行く姿を感動的に描いた『僕のワンダフル・ライフ』。1950年代から現在までを描く本作では、何度目かの転生の直後、新たな犬としての生活が始まるタイミングでこの曲が流れており、いまがどの時代なのかという説明と新たな“犬生”がスタートした高揚感を、アップテンポなサウンドで的確に表現している。
『レディ・プレイヤー1』(18)
様々なポップカルチャーを元ネタとし、オマージュを作品に盛り込みながら、仮想現実世界に隠された謎解きを描く『レディ・プレイヤー1』。劇中で「Take On Me」は流れないが、予告で使われていたことからもわかる通り、重要な元ネタの一つだ。
というのも、仮想現実世界“オアシス”の創始者が好きなMVとして挙げているのが「Take On Me」。このMVでは、女性が自ら描く漫画の世界に入り込んでいくという展開が描かれるほか、レースシーンがあったりと『レディ・プレイヤー1』の内容ともリンクしている。
これら以外にも、6月に公開されるドキュメンタリーアニメ『FLEE フリー』や、ジョン・キューザック主演の『ポイント・ブランク』(97)など、IMDb(インターネット・ムービー・データベース)によると、映画だけでも実に19作のサウンドトラックに名を連ねている「Take On Me」。
多くの作品で印象的に使われ、いまなお大きな影響力を持つこの名曲にまつわるエピソードなど、a-haがどんな道のりを歩んできたのか?ドキュメンタリー『a-ha THE MOVIE』で確認してみてほしい。
文/サンクレイオ翼