ソル・ギョングとイ・ソンギュン共演の選挙サスペンス『キングメーカー 大統領を作った男』日本公開決定、ポスタービジュアルも
『力道山』(04)のソル・ギョングと『パラサイト 半地下の家族』(19)のイ・ソンギュンが共演し、第58回百想芸術大賞で最優秀男性演技賞、監督賞、男性助演賞の3冠を受賞した話題作の邦題が『キングメーカー 大統領を作った男』に決定。公開日は8月12日(金)となり、あわせて日本版ポスタービジュアルも解禁された。
今年3月に実施された韓国大統領選挙では、保守系の最大野党のユン氏が当選し、5年ぶりの政権交代が話題となった韓国。負ければ、汚職行為を問われて刑務所入りになることもある韓国の国政選挙だが、本作でも生き馬の目を抜くほど苛烈な大統領選が描かれる。
光の当たる表の存在として民衆の希望となる国会議員、キム・ウンボムを演ギョングが熱演。実際の政治家による演説シーンを参考にしながらリアルなキャラクターを作り上げ、前年の『茲山魚譜-チャサンオボ-』(21)に続き、2年連続で百想芸術大賞の最優秀男性演技賞を受賞している。また、同じ理想を追いかけながらも、ウンボムの影となり力を尽くすソ・チャンデに扮するソンギュンは、誰よりもお互いを必要としながらも、決定的なところで混じり合わない2人の複雑な関係を表現している。
今回解禁となった日本版ポスターには「世界を変えるため、大統領を目指した男には、存在も名前も知られていない『影』として生きた選挙参謀がいた─」というコピーとともに、ギョング演じるウンボムと、ソンギュン演じるチャンデの2人が、光と影を表すかのごとく、背中合わせに配されている。
劇中エピソードの多くは、日本とも縁の深い第15代韓国大統領、金大中(キム・デジュン)と彼の選挙参謀だった厳昌録(オム·チャンノク)の実話をベースにしており、「まさか!」と思うような展開に度肝を抜かれるものとなっているという。
監督はソル・ギョング主演映画『名もなき野良犬の輪舞』(17)の俊英ビョン・ソンヒョン。息を呑むような衝撃的ポリティカル・サスペンス映画に乞うご期待。
文/山崎伸子