「後味最高な“クソッタレ”ホラー」A24最恐キャラが爆誕した『X エックス』、観客のリアルな感想をレポート
多彩な恐怖描写で感情を揺さぶる、真夏のアトラクションムービーがやってくる!
極限の“XTREME”、快感の“XTC”、未知なる“XFACTOR”…と様々な過激な要素が盛り込まれている『X エックス』。ライド型アトラクションとも呼ぶべきテンションの高さは、「トンチキスプラッター映画…と見せかけてものすごい映画、100点!!!」(20代・女性)など観客を興奮の坩堝へと誘っていく。
恐怖を盛り上げるのが巧みな演出の数々。なかでも「明るい音楽が流れるシーンで、だんだん不穏な音楽が流れてくるところが怖い…」(30代・女性)、「音の演出にビックリした!」(20代・女性)といった無音を混ぜながらのメリハリのある音づかいが、観客を作品の世界に没入させていく。
さらに「ミア・ゴスが池で泳いでいてワニに追いかけられるシーンがカッコよくてゾクゾクした」(30代・女性)、「ショットが完璧でした」(20代・女性)など、残酷でありながらも、A24作品らしいおしゃれでクールな映像美にも期待してほしい。
以上のように、ハイテンションな本作は、まさに「ハラハラ&ドキドキ&笑い&ホラー!」(40代・女性)。それと同時に「老い」について考えさせられるテーマ性もあり、「昇華できなかった欲望や願いが、深い悲しみや無念となって表れていた」(30代・男性)など、せつなさを覚えたとの感想も多く並んでおり、本作が一筋縄ではいかない作品であることがわかる。
シンプルな物語と緻密な演出による恐怖、新たなるアイコニックなキャラクターによる衝撃、そして鑑賞後には誰かと語りたくなるような、誰もが通過するテーマ性という様々な要素がクロスオーバーし、観る者をノンストップで揺さぶってくる。本作『X エックス』を観れば、唯一無二の体験が味わえることは間違いない。是非劇場で、真夏のエクストリーム・ホラーを体感してほしい!
構成・文/サンクレイオ翼