『ソー:ラブ&サンダー』は“IMAX推し”!2人のソーによる“神バトル”は巨大スクリーンで体感せよ
ナタリー・ポートマン、クリスチャン・ベールら名優たちの競演をIMAXの巨大スクリーンで堪能!
2011年から11年間もソーを演じてきたクリス・へムズワースはもちろん続投。さらに、ジェーン役で『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』ぶりにシリーズに帰ってきたナタリー・ポートマンをはじめ、ゴアを演じるクリスチャン・ベール、ゼウス役のラッセル・クロウとオスカー俳優たちの豪華共演が実現した。
これまでにも、ソーの父親、オーディン役のアンソニー・ホプキンス、ヘラ役のケイト・ブランシェットとオスカー俳優が登場しては、その存在感で観客を魅了してきた「ソー」シリーズ。本作でも、ポートマンがマイティ・ソーとして本格アクションに挑み、見事なビルドアップにより、身も心も豪快でパワフルなヒーローを熱演。一方で、約8年ぶりに再会したソーとジェーンがしだいにかつての気持ちを取り戻していく様も丁寧に表現し、些細な表情の変化や感情の機微もスクリーン越しに伝わってくる。
体型から役作りに入るほどストイックなベールはビジュアルからして強烈。血も涙もないゴアの壊れっぷりもさることながら、苦痛に満ちた過去を抱え、心に秘めた葛藤を見事に体現し、観る者の同情や共感を誘うキャラクターとして作り上げている。クロウ演じるゼウスは『グラディエーター』(00)を彷彿とさせるファッションではあるものの、体型はふくよかで自堕落な神として登場。彼がソーの身ぐるみを剥がして裸にしてしまうなどコメディ色の強いキャラにも見えるが、時折見せる冷徹な表情はさすがのオスカー俳優と言える。そんな彼らの名演を、IMAXでは巨大スクリーンと最高の映像&音響設備でじっくりと堪能することができるのだ。
バトルアクションのみならず、『ソー:ラブ&サンダー』というタイトルのように、“愛”もテーマとなっている本作。サノスとの戦いで弟ロキや仲間を殺されたソーが、かつての恋人であるジェーンと再会したことで愛を取り戻していく姿が描かれる。映像、音楽、名優たちの芝居はもちろん、IMAXだからこその臨場感で稲妻級の愛に痺れてみてほしい!
文/阿部裕華