リュ・ジュンヨル、キム・テリ、キム・ウビン集結の『宇宙+人』第1部 、韓国で公開!「たくさん愛してもらえる作品になりたい」

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リュ・ジュンヨル、キム・テリ、キム・ウビン集結の『宇宙+人』第1部 、韓国で公開!「たくさん愛してもらえる作品になりたい」

チョン・ウチ 時空道士』(09)、『10人の泥棒たち』(12)、『暗殺』(15)など、韓国のジャンル映画の新たな世界を開拓してきたチェ・ドンフン監督。韓国屈指のヒットメーカーである彼が、リュ・ジュンヨルキム・テリキム・ウビンら豪華キャストと共に挑む7年ぶりの新作『宇宙+人』第1部が、本日7月20日より韓国で公開される。この夏注目される超大作の見どころについて、完成披露記者会見の様子と共にご紹介したい。

チェ・ドンフン監督が最高の俳優たちと挑む奇想天外エンターテイメント

『10人の泥棒たち』『暗殺』と2作品けて1000万人を動員したヒットメーカー、チェ・ドンフン監督
『10人の泥棒たち』『暗殺』と2作品けて1000万人を動員したヒットメーカー、チェ・ドンフン監督[c]SplashNews.com

『宇宙+人』第1部は、巷で噂される神剣をめぐり道士たちが争奪戦を繰り広げる高麗時代末期の1390年と、人間の体内へ収監されたエイリアンの囚人を追う2022年との間に時空の扉が開かれて巻き起こる奇想天外な物語を描いたSFアクション・ファンタジー。「私の好きな韓国らしい芸術の世界とSFが融合した、新機軸の娯楽映画を作りたかった」と意気込むチェ・ドンフン監督が作り上げた本作は、第1部・第2部で構成される壮大な世界観、脚本を読んだ俳優陣が驚いたという奇抜で大胆なストーリー、個性豊かでリアリティのあるキャラクターが、映画ファンの心をわしづかみにする。

リュ・ジュンヨルが演じた個性抜群の道士「たくさん愛していただきたい」

道術を使って莫大な賞金の懸かる神剣を奪おうとする冴えない道士ムルク
道術を使って莫大な賞金の懸かる神剣を奪おうとする冴えない道士ムルク[c]CJ ENM

キャスティングされた俳優は、皆韓国を代表するエネルギッシュな顔ぶれだ。神剣を狙う冴えない道士ムルクには『ザ・キング』『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』(ともに17)、『毒戦 BELIEVER』(18)などの作品で高い演技力と印象深い姿を見せつけてきたリュ・ジュンヨル。チェ・ドンフン監督がシナリオの段階からリュ・ジュンヨルをイメージしていただけあって、彼はムルクの表情やセリフ回し、軽快なアクションに至るまでを完全に我が物にした。その溢れんばかりの個性についてリュ・ジュンヨルは、「自分と他人とでは魅力に感じるポイントが違うことが楽しい。映画をたくさん愛してくださるよう願っている」とコメントし、観客の好奇心を刺激した。

謎の女性イアンを演じたキム・テリ「演じることすべてを楽しんだ」

ガンアクションも様になっているキム・テリの活躍に乞うご期待!
ガンアクションも様になっているキム・テリの活躍に乞うご期待![c]CJ ENM

雷鳴を轟かせながら銃を操る謎の女性イアンに扮したのは、チェ・ドンフン監督から「彼女ほど真実味のある表情をする俳優は稀」と絶賛されるキム・テリ。『お嬢さん』(16)から「二十五、二十一」まで、縦横無尽な才能で精細を放つ彼女が今回挑戦したのはアクションだ。基礎体力をしっかりつけた上、武術からガンアクションまでやり遂げた感想を「とても面白かった。ぶら下がったり、飛び上がったりする演技のすべてが好きで、演じることを楽しんでいた」と語る。作品ごとに磨きのかかった表現力で我々を楽しませてきた彼女が、また新たな顔を見せてくれる予感に心が躍る。

6年ぶりの映画復帰となるキム・ウビン「すべての瞬間が新しい経験だった」

ガードのクールさがキム・ウビンのイケメンぶりをより引き立たせる
ガードのクールさがキム・ウビンのイケメンぶりをより引き立たせる[c]CJ ENM

エイリアンの囚人を護送するガード役のキム・ウビンは、「CGなどの撮影方法も含め、すべての瞬間が新しい経験だった。久々に観客の方に会えて幸せだ」と感慨深げに話す。どんな状況でも冷静沈着なガードというキャラクターを完璧にこなし、つい最近好評を博したドラマ「私たちのブルース」とはまた異なる魅力的な姿を見せた。さらに、長い間ガードと地球で行動を共にし、エイリアンの囚人を管理してきたパートナーのロボット・サンダーとの親友のようなケミストリーは、観客に格別な楽しみを届けてくれる。『MASTER/マスター』(16)以来、闘病生活を経て6年ぶりの映画復帰となり、劇場での再会を心待ちにしていたファンは期待に胸を膨らませている。

エイリアンに追われる刑事役のソ・ジソプ「新鮮味があった」

エイリアンの囚人に追いかけられる刑事役で新境地を開いたソ・ジソプ
エイリアンの囚人に追いかけられる刑事役で新境地を開いたソ・ジソプ[c]SplashNews.com

超常現象を目撃したのちにエイリアンの囚人に追われる捜査一課のムン刑事を演じたソ・ジソプは、映画により一層の緊張感を与える。「想像の中の誰かを考えながら撮影した。主に追われる役割には新鮮味があった」と明かし、予想不可能な役柄で『Be With You ~いま、会いにゆきます』(18)や「ドクター弁護士」といったフィルモグラフィをアップデート。自身の役の幅をさらに広げた。

堅実なバイプレーヤーたちも映画を盛り上げる


神仙に扮したヨム・ジョンアとチョ・ウジンの爆笑必至なケミストリーに期待!
神仙に扮したヨム・ジョンアとチョ・ウジンの爆笑必至なケミストリーに期待![c]SplashNews.com

脇を固める役者陣にも注目だ。高視聴率を叩きだした大ヒットドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」の主演も話題となったヨム・ジョンアと、『キングメーカー 大統領を作った男』(8月12日公開)の与党の選挙参謀役が好評を博したチョ・ウジンは、高麗時代の三角山に住み道術の武器を売る神仙・黒雪と青雲に扮した。ユーモアあふれる強烈なビジュアルはもちろんのこと、息ピッタリのやり取りで最高のコメディリリーフを果たす。『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)の憎たらしい常務役から『連鎖』(20)の信頼される神父役まで自由自在に演じ分けるキム・ウィソンは、不穏な雰囲気を漂わせた仮面の男ジャジャンを演じ、ストーリーにミステリアスな奥行きを与える。

俳優同士の絶妙なアンサンブルにも期待大

温かなファンサービスで会場を沸かせた、大盛況の製作発表会
温かなファンサービスで会場を沸かせた、大盛況の製作発表会[c]SplashNews.com

チェ・ドンフン監督のお家芸といえば、ウィットに富むセリフや絶妙な演出による俳優たちのアンサンブル。本作でも、神剣をめぐり互いをだまし合いながら所狭しと駆け回り、テンポのよい応酬で映画を盛り上げるムルク役のリュ・ジュンヨルとイアン役のキム・テリは、抜群のコンビネーションを見せる。『リトル・フォレスト 春夏秋冬』(18)以来の共演となる二人は、今作の撮影現場でも特別な信頼関係で結ばれていた。キム・テリが「とても緊張していたが、初めての撮影が私たちのシーンで、現場でリュ・ジュンヨルさんに会うと安心できた。リラックスして楽しく撮影できました 」と伝えると、リュ・ジュンヨルも「キム・テリさんと2回目の共演ができてとてもよかった。 私もかなり頼りました」と答えた。こうした俳優同士のリスペクトと絆も、観客には嬉しいものだ。

本作はローンチ予告編が配信されると、一日で200万ビューを突破。「ストーリー、ビジュアル、俳優、監督と完璧な組み合わせ」といった声が上がり、公開前から映画ファンの絶大な注目を集めている。『犯罪都市2』の1000万人動員など、コロナ禍以降久々に明るい話題の多い韓国の夏の劇場街。『宇宙+人』第1部が、さらなる熱気を呼んでくれることだろう。

文/荒井 南

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