子役から大人の実力派俳優へ…すでに芸歴17年を迎えたヨ・ジングの魅力に迫る
IUとのケミストリーも抜群だった「ホテルデルーナ」や転機となった「怪物」
ラブコメ「絶対彼氏」で視聴者をうっとりさせたり、IUとの共演が話題となったハートウォーミングなファンタジー「ホテルデルーナ~月明かりの恋人」で幽霊専門のホテルの支配人に扮したりした後、またまた彼の転機となるドラマ「怪物」に出演。
「怪物」は、片田舎で起きた連続殺人事件の謎を追う2人の警察官を主役にした心理スリラー。20年前の殺人事件も絡み、閉鎖的な人間関係のなかで思いもよらない事件の闇が明らかになっていく。伏線の見事な回収っぷり、緊張感漂う描写が観る者を引きつけた。彼はソウルから赴任してきた、秘密を抱えた気難しいエリート警部補を演じ、パートナーの巡査部長を演じた名優、シン・ハギュンと見ごたえのある心理合戦を繰り広げた。この作品を通して、ここ数年間生じていた自分の演技への迷いに対する答えが少しわかってきたと語っている。
バラエティでも天然キャラを発揮で魅力爆発!
俳優として成長を続けるヨ・ジングだが、バラエティでも魅力を爆発させている。タイ料理のキッチンカーを本場のタイで出し、現地の人々に受け入れられるかどうかに密着した「現地で食べてくれるかな?タイ編」や、先輩俳優とキャンピングカーで韓国を周る「車輪のついた家」といったリアリティ番組では、末っ子として率先して働き、持ち前の明るさでムードメーカーとなっていた。本人は一生懸命だが、どこかヌケていて、スイカジュース作りにモタモタしていたら、どんどん客の列が伸びて大慌てになったり、キャンピングカーでチゲを何時間も煮込んでしまったり、シッケ(発酵飲料)を猛暑で発酵させてしまったり…。また、ミニコントに乗っかったり、オヤジギャグを言ったりとギャップのある人柄も魅力的だ。
また2021年には、ガールズグループ“kep1er”を生んだサバイバル番組「Girls Planet999」でMCを務めた。自らもオーディションに何度も落ちた過去があるからこそ、出場者がつらい時に支えになりたい、と思ったのが出演の動機だそう。順位発表で落ちていく少女を優しくいたわるなど、頼れる存在となっていた。
“鼓膜泥棒”する、魅惑の低音ボイス
そして、最大の魅力の低音ボイス。10代のころはコンプレックスで、話をするのもイヤだったこともあるんだとか。「声がセクシー」と夢中になるファンは多く、韓国では女性が年下男子に対して「オッパ」(親しい年上男性への呼称)と呼ぶことは基本ありえないが、彼に堕ちる年上女性が増えると共に、「素敵だったら年下でも“オッパ”って呼んじゃう」という流れを生んだ。