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持ち前のかわいらしさを封印…なにわ男子の大西流星が見せた闇を感じさせるミステリアスな魅力

コラム

持ち前のかわいらしさを封印…なにわ男子の大西流星が見せた闇を感じさせるミステリアスな魅力

ゾッとする表情も…ホラーテイストの1作で、新たな魅力を開花

そんな大西が出演する『この子は邪悪』は、『嘘を愛する女』(18)や『哀愁しんでれら』(21)などを輩出してきたオリジナル企画のコンテスト「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM」で2017年の準グランプリを映画化した1作。

【写真を見る】玉木宏らと渡り合う堂々の存在感!なにわ男子、大西流星の謎めいた表情にゾクっ…
【写真を見る】玉木宏らと渡り合う堂々の存在感!なにわ男子、大西流星の謎めいた表情にゾクっ…[c] 2022「この子は邪悪」製作委員会

かつて一家で交通事故に遭い、体は無傷で済んだものの心に傷を負った少女、花(南沙良)は、脚に障害が残った心理療法士である父の司朗(玉木宏)、顔に火傷を負った妹の月と共に3人で暮らしていた。そんなある日、司朗が5年ぶりに目を覚ました母の繭子(桜井ユキ)を連れて家に帰ってくるが、花は母が別人ではないかと違和感を覚える。そんな時、街では人が心神喪失状態になってしまう謎の奇病が広がっており…と、ホラーテイストなストーリーとなっている。

予想外の物語が展開する本作で大西が演じるのは、母の病の原因を一人で探っている高校生の四井純。母の状態にどうやら司朗が関係していると思い、同じく父に違和感を覚える花を支えながら真相に迫っていく。大西自身も「実際の僕自身よりはるかに大人でたくましいなと思いました」と口にするように、静かだが芯を感じさせるキャラクターだ。

加えて、端正な顔立ちが作品の雰囲気と相まって、ミステリアスな存在感も放っている大西。花の言葉に真剣に耳を傾けたかと思えば、次の日には笑顔で素っ頓狂なことを言い放つなどどこか不気味…。謎めいたストーリーを翻弄する目が離せない存在となっている。


また、自身に関するある事実を知ってしまった際の闇を感じさせる顔つきや物語の後半で見せるとある姿まで、これまでのかわいらしいイメージを覆す、観る者をゾッとさせるような一面も覗かせている。「普段感じることのない感情になり、演じるのは難しかったですが、監督と話し合いながら純くんの人柄や作品の世界観を作り上げることができ、自分にとって勉強となる時間でした」というコメント通りの作品とマッチした演技で、新たな魅力を放っている。

TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILMで準グランプリに輝いたオリジナル企画を映画化している
TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILMで準グランプリに輝いたオリジナル企画を映画化している[c] 2022「この子は邪悪」製作委員会

片岡翔監督も「撮影中の成長がすごくて、仕事を忘れて見入ってしまった」と語るほどの引力がある大西の演技は、ぜひ劇場で堪能したいところだ。

文/サンクレイオ翼

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