ファイルーズあい&悠木碧&成瀬瑛美の3世代プリキュア声優が語る、シリーズが愛され続ける秘密「観ているだけで胸に希望が満ちる」

インタビュー

ファイルーズあい&悠木碧&成瀬瑛美の3世代プリキュア声優が語る、シリーズが愛され続ける秘密「観ているだけで胸に希望が満ちる」

プリキュアは「自分が親世代になった時に『お母さんはこれが好きだったんだよ』って話せる共通言語に」(成瀬)

――20年近く続いている「プリキュア」シリーズですが、長年愛され続けている魅力はどんなところだと思いますか?

成瀬「やっぱりいろんなタイプの女の子がいることかなと思います。ここまで長く続いて新しいプリキュアがどんどん増えてくると、自分のお気に入りのプリキュアが出てきたり、『この子の気持ち、私は一番理解できる』っていう本当の“推しキュア”も出てくると思うので、広がれば広がるほどみんなが好きになってくれて間口が広がっていく。これからもさらに増えれば増えるほど愛されて、ステキなシリーズになっていくと思います。そして自分が親世代になった時に『お母さんはこれが好きだったんだよ』って話せる共通言語にもなっていると思うので、そこも魅力ですね」

『映画デリシャスパーティ・プリキュア 夢みる・お子さまランチ!』は、お子さまランチのテーマパークが舞台!
『映画デリシャスパーティ・プリキュア 夢みる・お子さまランチ!』は、お子さまランチのテーマパークが舞台![c]2022 映画デリシャスパーティ・プリキュア製作委員会

悠木「演じている我々は少し寂しくはありますけど、毎年違うテーマで、違う女の子たちが活躍しているので、みんなが『私の世代は◯◯だった!』ってなるんです。その世代ごとにファミリーみたいになっていく感覚。これってすごいことだなと思っていて。また大人になってから思ったのですが、プリキュアって観ているだけで胸に希望が満ちるんです。作り手の皆さんがきっと一生懸命、自分の希望を詰め込んでくれているからだと思います。毎年違うものが楽しめて、かつ確実に希望を摂取できるところがプリキュアシリーズの強みです!」

ファイルーズ「私もプリキュアは毎年作品ごとにテーマ性がしっかりしているところが大きな魅力だと思っていています。時代に合わせたテーマの選び方や、メッセージを説教がましくなく伝えているところがステキですよね。例えば私が演じる“キュアサマー”も、いままでセンターとなる主人公は“ピンク”というスタイルが多かったんですけど、あえてそれを打ち破って”レインボー”になって。そういった多様性に対して、すごく柔軟になってきていると思います。『トロプリ』のテーマでもある”メイクで気合いを入れる”というのも、私の世代だと小さいころメイクは好きな人を振り向かせるためのものという感じでしたが、『トロプリ』では自分のためのメイク、自分を奮い立たせるためのメイクとして描かれていて。もし自分が子どものころにこれを観ていたら、またちょっと考え方が変わったのかなって思います」

「ありがとうの気持ち」と「シェアする喜び」がテーマとなっている「デリシャスパーティ・プリキュア」
「ありがとうの気持ち」と「シェアする喜び」がテーマとなっている「デリシャスパーティ・プリキュア」 [c]2022 映画デリシャスパーティ・プリキュア製作委員会

――最後に、本作の見どころやこれからご覧になる方へメッセージをお願いします。

ファイルーズ「とにかくたくさんプリキュアが出てくるので、絵力がすごいです!おそらく1回だけでは見切れないと思うので、ぜひ劇場へ何回も観に来ていただけたらうれしいですね!」

悠木「映画ではそれぞれの個性を出して“お子さまランチ”に向き合うのですが、『どの世代の子たちもごはんは好き』っていうのがすごくいいなと(笑)。それぞれのプリキュアの表情がとっても魅力的に描かれているので、ぜひそれぞれの気持ちになって“お子さまランチ”を食べた気持ちになってもらいたいです」

成瀬「まさに『デパプリ』全体を通してのテーマにもつながるのですが、やっぱり『みんなでごはんを食べると楽しいな』ということ。それが今回は4世代のプリキュアの交流によって色濃く、また違った角度で描かれていると思うので、本当にシンプルなことなんですけど、とっても楽しい気持ちになれる作品になっていると思います!」

悠木「あと実はまだ私たち、“お子さまランチ”が最後にどうなったかを観れていないんです(笑)。めちゃくちゃ楽しみで、映画館で皆さんと一緒に完成したかわいい“お子さまランチ”を観なきゃと思っています!」

『映画デリシャスパーティ・プリキュア 夢みる・お子さまランチ!』と同時上映『わたしだけのお子さまランチ!』は公開中!
『映画デリシャスパーティ・プリキュア 夢みる・お子さまランチ!』と同時上映『わたしだけのお子さまランチ!』は公開中![c]2022 映画デリシャスパーティ・プリキュア製作委員会

取材・文/富塚沙羅

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