IMAXで「SAO」に没入体験!『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』の“IMAX推し”ポイント
劇場版ならではのパワーアップした見どころとして、階層ごとに異なる様相を呈する景色の壮大さは、アニメであることを忘れて《SAO》の世界に入り込んでしまうほどの描き込みで表現されており、ぜひIMAXで堪能したいポイント。例えば第五層で「遺物拾い」というミニイベントが発生するが、床で遺物がキラキラ光る様子は、まるで実際にゲームに入り込んでプレイしているような感覚。アスナを襲うちょっとした出来事が描かれた地下洞窟は、暗がりのジメジメした感じから湿度までが伝わり、雰囲気バツグンだ。また雨や水の表現は実にリアルで、草についた水滴や、その水滴に映る景色までが描き込まれたこだわりぶり。そのような繊細な表現に気づくことができるのも、高精細な映像、音響を実現したIMAXならではだろう。
藍井エイルの歌声と梶浦由記の楽曲が、最高の「SAO」体験を盛り上げる!
「SAO」と言えば、これまでLiSA、戸松遥、春奈るな、藍井エイルなどが主題歌を手掛けて話題となってきた。本作の主題歌「心臓」も藍井エイルが担当しており、人気アーティスト、ヨルシカのn-bunaが提供した楽曲は、アスナの心情に寄り添いながらも鼓舞するようなものに仕上がっており、ファン垂涎のエンディング映像も必見。詳細は未見の方のために省くが、「SAO」ファンは是非ともIMAXで、この至福の時間を体感してほしい。
シリーズを通して音楽・サウンドトラックを手掛けている、梶浦由記による観る者の高揚感を促す音楽もまた、作品の世界へと観客をより引き込んでくれる一要素だろう。梶浦は「鬼滅の刃」や「魔法少女まどか☆マギカ」、「Fate/stay night [Heaven's Feel]」三部作など手掛けており、無国籍でスリリングな音楽性に定評がある。本作においては、《SAO》というゲーム内のファンタジー世界に、変幻自在な音色でさらなる彩りを与えており、ゲームの世界を体現した壮大な音楽、張り詰めた戦闘シーン、アスナの心情に寄り添う楽曲など、様々なメロディによって物語に深みが増している。IMAXの音響技術で聴く『~冥き夕闇のスケルツォ』の音楽は、イヤホンや家庭のスピーカーで聴く音源とはひと味もふた味も違うもの。ぜひIMAXの繊細な音響で楽しんでほしい。
まるで本当にゲームの世界に飛び込んだような、“超”臨場感を味わうことができる『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』。シリーズ10周年を迎え、格段に進化した本作のハイクオリティぶりを隅々まで楽しむなら、IMAX一択だ!
文/榑林 史章