作品世界と現実時間がついにリンク!2022年のいま「ソードアート・オンライン」が最高に熱い理由
公開初週に興収ランキング1位を飾り、ロングラン上映が期待される『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』。川原礫の人気ライトノベルが原作のシリーズで、アニメ化10周年のアニバーサリーイヤーでの公開となった。このアニバーサリーイヤー=2022年は本シリーズにとって、節目に留まらず、意味深くも熱い“タイミング”でもある。ここでは、シリーズ初見の方々に向けて本シリーズの魅力を解説したい。
そもそも「ソードアート・オンライン」とは?
大勢のゲームユーザーがゲーム機やパソコンを通して同時接続し、リアルタイムでパーティを組んだり競い合ったりして楽しむオンラインRPGを“MMORPG(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)”と称する。「ソードアート・オンライン」(以下、SAO)は、このMMORPGにバーチャル・リアリティ技術を組み込んだ“次世代VRMMORPG”の世界で、おもだった物語が繰り広げられる。
SAOのアニメシリーズはこれまで100話近いエピソードが放送され、3本の劇場版が製作されている。その3作目となる『冥き夕闇のスケルツォ』は、前作『劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア』(21)からの連作で、原作者の川原がストーリー原案を務め、SAOの始まりの物語である“アインクラッド編”が深く掘り下げられている。
このアインクラッド編は、2012年放送のアニメシリーズ第1弾「ソードアート・オンライン」(全25話+特番1話)の前半、エピソード1~13に相当し、当時の10年後の世界、つまり2022年の出来事として月日までリアルに設定され描かれていた。つまり今年は、物語の時代設定が実際の時代に追いつきシンクロするメモリアルイヤーでもあり、SAOファンにとって、いままでにない盛り上がりを見せているのだ。