イ・ジュンギに直撃インタビュー!「アゲイン・マイ・ライフ」のように15年前に戻れるなら「皆さんに愛された役柄を、より高い完成度で演じ直したい」
「学生時代のシーは実際に演じてみたら意外といい感じで、もっとやりたいと監督に頼むほど、いい経験になりました」
――撮影中に特に面白かったシーンがあれば教えてください。
「みんなで作り上げるすべてのシーンが楽しかったです。僕はもともと笑い上戸なので、撮影期間中は演技ではなく、笑ったり騒いだりして声が枯れてしまい心配されました。また、この作品ならではの思い出は、若いころを演じたシーンです。20代を演じることに気恥ずかしさもありましたが、僕は年齢の割に子どもっぽいせいか、20代の共演者たちとも和気あいあいと過ごすことができました。とてもにぎやかで楽しい現場で、学生時代を演じたことで若返った気分になり、ささいなことにも笑っていましたね。撮影前は、学生時代のシーンが長いと、ドラマに没頭する妨げになると思っていたけど、実際に演じてみたら意外といい感じで、もっとやりたいと監督に頼むほど、いい経験になりました」
――このドラマは、毎回視聴率が更新されるというすばらしい結果を出しましたが、人気の理由をどう捉えましたか?
「視聴者の期待と合致したからだと思います。設定が複雑で難しく重みのある作品よりも、人々が望むことや言いたいことを代弁し、正義を追い求めて悪を裁くという筋書きが、この時代に合っていたから人気が出たのでしょう」
――もしもイ・ジュンギさんが、キム・ヒウのように15年前に戻れるとしたら、どんなふうに生きたいですか?
「僕は俳優なので、それ以外の人生を送ることは想像すらできません。いまの記憶を持ったまま15年前に敢えて戻るとしたら、過去に演じた作品の役柄を演じ直したいです。俳優は過去の作品に未練が残るもので、人気が出た役柄は特に、もっと上手く演じられたのにと思ってしまいます。俳優としても思い入れがあるので、皆さんに愛された役柄を、より高い完成度で演じ直したいです。自ら望んで人生をやり直すことはありませんが、こういう質問をされるたびにそう思います」
――ファンタジーやロマンス、復讐劇など盛りだくさんの要素が入った作品ですが、特におすすめの鑑賞ポイントを教えてください。
「内容は決して難しくありませんので、軽い気持ちで楽しんでください。疲れやストレスを感じた時、1日の締めくくりに飲みたい、胸がスカッとするサイダーやビールのような、娯楽のための作品になればと。また、登場人物1人1人を自分の周りの人と比べてみるのもおもしろいと思います。とにかく楽しんでください」
――最後に日本のファンへ向けてメッセージをお願いします。
「皆さんのおかげで『アゲイン・マイ・ライフ』は話題作となりました。皆さんに次の作品を早くお届けできるよう一生懸命頑張りますので、ご期待ください。日本にいるファンの皆さんとはなかなかお会いできなくて残念に思っていますが、パンデミックが終息したら、皆さんに会いに行くことをお約束します。だからその日まで、健康で楽しい毎日を過ごして待っていてください。また会えるその日まで、良いことがたくさんありますように。ありがとうございました。皆さんが大好きです」
文/山崎伸子