『アバター』最新作に絶対の自信。ジェームズ・キャメロン&キャストが公開目前の心境を語る「1000人超のすべてのスタッフを誇りに思う」

イベント

『アバター』最新作に絶対の自信。ジェームズ・キャメロン&キャストが公開目前の心境を語る「1000人超のすべてのスタッフを誇りに思う」

「1000人超のすべてのスタッフの人々を誇りに思いました」(キャメロン監督)

前作の『アバター』にはナヴィと人間の触媒のような植物学者グレイス・オーガスティン博士を演じていたウィーバーも続編に参加している。キャメロン監督と企画について話し合ったのは2010年のことで、それからキャラクターが変化していったと述べる。ウィーバーが今作で演じるのは、ネイティリとジェイクの家族で14歳の少女、キリ。こういった驚きのキャスティングもナヴィであれば可能となるのだ。キリを演じた経験についてウィーバーは「光栄だったし、ドキドキ、ワクワクしていた」と思い返す。「本当に思春期らしい、いいところも欠点もある役を演じられたのが光栄でした。準備時間が潤沢にあったので、実際に高校で授業を受けたりして高校生の声のトーンを学んだり。12歳から15歳の思春期は、個体差が大きいものです。だから私自身の14歳のころと重ねながら、自分なりのキリを表現することができたと思います」。

14歳の少女、キリを演じるのは前作でグレイス・オーガスティン博士を演じたシガーニー・ウィーバー
14歳の少女、キリを演じるのは前作でグレイス・オーガスティン博士を演じたシガーニー・ウィーバー[c] 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

それぞれのキャストが語る、キャラクターを演じるうえでの葛藤を聞きながらキャメロン監督が「この映画では、どのキャラクターもそれぞれの方法で、一生懸命生きようとしています」とまとめる。彼は、1週間前に完成間近の映画を観てしみじみと感じたことがあったそうだ。「1日10〜11時間くらい細かな作業を毎日やっていて、あまり全体を通して観ることはしていませんでした。じっくりと、映画のスペクタクルやデザイン、創造物などを見渡しました。それを観て、できあがった作品を誇りに思うだけでなく、それらを雄弁に、かつさりげなく映画に封じ込めた1000人超のすべてのスタッフの人々を誇りに思いました。崖と対峙するシーンにはセリフはなく、キャラクターのクローズアップが続きます。セリフをひと言も発しなくても、その目が雄弁に語っています。CGになった時にも繊細さが保たれる確信があるからこそ、思い切り細かく具体的に表現することができるのです。普通にこなすのは、私たちが求めている挑戦ではありません。私たちは、人生やキャリアのこのステージにおける挑戦を課していて、そこでしか見られない景色を欲していました。最終的にできあがった作品、そして人間とは生理的にかなり異なるCGのファンタジーのキャラクターに、いかに感情が表現されているかを、私はとても誇りに思っています」と一気に述べ、できあがりに満足している様子をうかがわせた。

ジェームズ・キャメロン監督が絶対の自信を示す『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
ジェームズ・キャメロン監督が絶対の自信を示す『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』[c] 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.


まだ映画を観ていない世界中の観客に向けて、ジェームズ・キャメロンは宣言する。「予告編やテレビスポットでは見せていない、ストーリー上の驚きの展開がたくさんあります。実際に観ていただかないとわからないと思います。より深く、心に響くような感情を喚起させることでしょう」。希代のフィルムメイカーが2022年最大の期待作に寄せた自信を、ぜひ劇場で確かめてほしい。

取材・文/平井伊都子

人生を変える映像体験!みんなの#没入アバ体験【PR】

関連作品