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豪華絢爛なオープンセットから国宝、重要文化財の“本物”も駆使…思わず見惚れる、『レジェンド&バタフライ』贅沢な撮影現場に潜入!

コラム

豪華絢爛なオープンセットから国宝、重要文化財の“本物”も駆使…思わず見惚れる、『レジェンド&バタフライ』贅沢な撮影現場に潜入!

国宝の寺も!驚愕のロケで1560年代の京都の街並みを再現

薬師如来像をはじめ日本三名鐘の一つとされる梵鐘を有する神護寺での撮影も!
薬師如来像をはじめ日本三名鐘の一つとされる梵鐘を有する神護寺での撮影も![c]2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会

10月26日。『レジェンド&バタフライ』のロケ地は、重要文化財や国宝とされる場所がほとんどだ。なかにはこんな場所で撮影ができてしまうのか!?と驚くロケーションもあり、この日のロケ地は高雄山の中腹に建つ神護寺。薬師如来像をはじめ日本三名鐘の一つとされる梵鐘(いずれも国宝)を有する真言宗の由緒ある古い寺だ。そんな風光明媚な金堂や石段で撮影を行うだけでなく、驚いたのは、石段を降りた先に広がる道の両脇には、骨董品屋、団子屋、反物屋など様々な出店が所狭しと並び、数百人のエキストラが物売りや行き交う街の人々に扮し、まるで1560年代の京都にタイムトラベルしているかのような活気が作りだされていたことだ。大友組と京都の職人チーム、各部署の連携によって生みだされる巨大な芸術ともいえるその風景に心が躍った。

出店の品々はもちろん、エキストラ1人1人が身に着ける物、小道具と装飾の部署が用意する物、その数はなんとも膨大だ。なかには、信長にまつわる有名なアイテム“三足の蛙の香炉”や“金平糖”もあった。秋の山の天気は移ろいやすく、午前中は通り雨に見舞われるなど心配はあったが、雨が上がったあとの空気はとても澄んでいて、木々の間から太陽の光がまばゆく差し込んでくる。そんな美しさと活気に満ちるロケーションのなかで撮影されるのは、身分がばれないように扮装した信長と濃姫が、こっそりと京の街を散策するなんとも微笑ましいシーンだ。

南蛮人の演奏に合わせて信長と濃姫が踊るシーンは、演じる木村と綾瀬も本当に楽しそうだった
南蛮人の演奏に合わせて信長と濃姫が踊るシーンは、演じる木村と綾瀬も本当に楽しそうだった[c]2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会

賑やかな通りの一画では、南蛮人(スペイン人)の商人たちが見知らぬ楽器で音楽を奏で、陽気なダンスを踊っている。最初は濃姫が踊りの輪のなかに引っ張り込まれ、続いて信長も踊る。この映画のなかで、最も楽しいシーンの一つでもあり、木村も綾瀬も本当に楽しそうに踊っていた。大友監督の「カット!」の声がかかるたびに、エキストラから拍手が!こういうシーンにおいては、エキストラの格好もリアクションも重要になってくるが、大友組は細部まで完璧。リアリティある衣裳とメイク、そして当時を生きているかのような行動を1人1人が演じていることにも驚かされた。早朝7時から始まった神護寺での撮影は、日が傾くころまで続いた。


木村拓哉綾瀬はるかをはじめとするキャスト陣、本作に関わったスタッフたちが全身全霊をかけて作り上げた壮大な歴史ドラマ『レジェンド&バタフライ』。今川義元らの大軍勢に立ち向かった桶狭間の戦いなど、信長や濃姫たちに訪れる様々な苦難はどのように撮影されたのか?本記事の続きは『レジェンド&バタフライ』公式サイトの「レジェバタ公記」をチェックしてみてほしい!

取材・文/新谷里映

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