三浦友和、「代表作」と『ケイコ 目を澄ませて』岸井ゆきのを大絶賛
岸井ゆきのと三浦友和が17日、都内で行われた映画『ケイコ 目を澄ませて』の公開記念舞台挨拶に三宅唱監督と参加した。
ボクサー役初挑戦の岸井について三浦は「クランクインの日からボクサーとして身体も精神も仕上がっていた。3か月のトレーニングでここまで出来るとは…女優としてのすごさも垣間見られます。この映画は岸井さんにとっての代表作」と太鼓判。さらに三浦は「岸井さんは可愛らしいでしょう?小柄だし、ケイコって感じがする。でも今日は底の高い靴を履いているよね?いつもはもっと小さいのに」とニヤリとすると、岸井も「普段から竹馬に乗っています!」と息の合ったジョークで笑わせていた。
聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、無音の世界でじっと目を澄ませて闘うケイコ(岸井)の姿を16ミリフィルム映像で描きだす。
念願の主演作公開に岸井は「やっと公開ができて感激しています。もう嬉しい以外の言葉が浮かびません」と喜色満面。松浦慎一郎との高速ミット打ちシーンに触れて「どう打つかは決まっておらず、身体の動きに合わせて即興で打ち返しました。打ち終わった後の私の表情は本物。ヨッシャ!できたっ!みたいな」と見どころに挙げていた。
鏡に向き合って三浦とシャドーする場面について岸井が「会長から差し出された手をケイコが打つところは、その場のアドリブ。ケイコとして喜びを感じた瞬間でもあります」と振り返ると、三浦も「目の前に仕上がっているケイコがいるので、何の苦労もなくシーンが成立しました」と手応えを得ていた。
取材・文/石井隼人
作品情報へ