柳楽優弥「ガンニバル」の出来栄えに自信「世界基準とは？」と自問自答の撮影を振り返る！

Disney＋(ディズニープラス)「スター」にて12月28日より独占配信がスタートするオリジナルドラマシリーズ「ガンニバル」の世界同時配信記念スペシャルナイトが21日、竹芝ポートホールにて開催され、主演の柳楽優弥、共演の笠松将、吉岡里帆、高杉真宙、志水心音が登壇した。

本作は、2018年に連載がスタートした累計部数210万部を超える二宮正明のサスペンスコミック「ガンニバル」を実写ドラマ化。平穏な村を舞台にしたサイコスリラーで、柳楽が「人が食われる」という噂のある供花村に赴任した主人公の駐在警察官である阿川大悟を、笠松がその村を支配する後藤家次期当主の後藤恵介を、吉岡が大悟の妻の有希を、「顔を喰われた」と証言する謎の男の寺山京介を高杉が、大悟と有希の娘ましろを志水が演じている。

本作の出来栄えに「自信があります！」と力強く語った柳楽。5か月におよぶ撮影を振り返り「今年一番集中してやり切った作品です」と充実の表情を見せ、撮影中は「世界基準ってなんだろう、とスタッフ、キャストがそれぞれ自問自答しながら作りました。早く観てもらいたいです」と笑顔で呼びかけた。

自身2度目の母親役に挑んだ吉岡は役作りについて「村にやってきて、巻き込まれていくという役。どの程度違和感を出せばいいのか、さじ加減が難しかったです」と撮影を振り返る。「(登場人物)みんなが怪しく見えてくるので、怪しさの中で家族を守ろうと努める、正常でいようとするのが難しかったです。私だったら、すぐに(この村から)引っ越しちゃいます(笑)」と茶目っ気たっぷりに語り笑いを誘っていた。

現在、次回作の準備で台湾に滞在中の片山慎三監督もリモートで参加。キャスティングを振り返り「すぐに柳楽くんの顔が浮かびました。柳楽くんに演じてもらうことで、キャラの輪郭、実写ならではの現実性や方向性が定まり、とても感謝しています」とニッコリ。笠松については「漫画を読んだときに存在感のあるキャラクターだと感じました。後藤家でグループショットを撮った時、この人がリーダーなんだと(一目でわかるような)存在感を持った人がいいと思っていました。すごく助かりました」と感謝すると、笠松は「ちょっと照れくさいです」としながらも「すごくうれしいです！」と深々とお辞儀した。

イベントでは登壇者同士がお互いに訊きたかったことを質問するコーナーも。吉岡は志水に「冬休みの楽しみは？」と質問。本が大好きだという志水は「図書館で本をたくさん読みたいです」とテキパキと回答。すると吉岡は優しく微笑み「私からも本を贈ります」と約束し、笑顔で見つめあっていた。

撮影中に誕生日を迎えた志水は吉岡からプレゼントをもらったことに触れ、「誕生日にはなにがほしいですか？」と尋ねる。最近ディズニーランドに行き、楽しさを再認識したという吉岡が「心音ちゃんとディズニーデートに行ける時間がほしいです」と答えると、「ぜひ、行きましょう！」と即答し、仲の良さを見せていた。

父親役をまだやったことがないという高杉は柳楽に心境にどんな変化が訪れるのかと質問。柳楽は「僕はいま32歳。(現場には)だんだん、先輩だけではなく後輩もできてきます。ちょっとしっかりしないとなって思います。そういう変化があります」と話す。現在26歳の高杉は「現場でまだ後輩でいたいところもあるじゃないですか…」とニコニコ。柳楽が「(変化を)楽しんで！」とエールを送ると高杉は「ちょっと楽しみにしたいと思います」と笑顔で答えていた。

さらに「『ガンニバル』を一言で表すと？」をテーマに登壇者がそれぞれフリップで回答するコーナーも。「喰」と表現した柳楽は「作品のテーマでもあるし、役とも重なっています。なにより、豪華なメンバーが集まっているなかで、僕はすべてのキャラクターと絡む役。自分もいい演技がしっかりできないと俳優として喰われてしまう。そんな怖さが常にありました」と共演者の存在が撮影中の支えであり刺激であったことも明かしていた。

取材・文/タナカシノブ