2022年、隠れた傑作を見逃してない?『さかなのこ』は、“好き”に自信を持てない人々へ贈る、爽やかなエールだ!
平均点4.2点を記録!“好き”を貫くミー坊の姿に、勇気が湧きあがる
ミー坊に感情移入しながらも、ミー坊に振り回される周囲の登場人物の誰かにも共感してしまうというのが本作の不思議な魅力であり、楽しさでもある。そしてまた、自分の周りにもこういう人がいたなと思い出し、ちょっぴり懐かしい気持ちにさせられることだろう。MOVIE WALKER PRESSのサイト・アプリで投稿できるユーザーレビューには、登場人物への共感の声が多数届けられている。
「好きなものに真っ直ぐ、素直な気持ちを持ち続ける勇気と、その気持ちにポジティブに巻き込まれてゆく人々。親としても、子どもを信じる気持ちを改めて大切だと思い知らされました。とってもよい映画に出会えて感激です」(リリーさん)
「自分の好きは大丈夫かな?って不安な人に観て欲しいです」(ちずやん。さん)
「好きなことがあるって、いいな。好きなことを続けるって、いいなと思いました」(タカさん)
まず目立ったのは、やはり主人公のミー坊の“好き”を貫く姿から勇気をもらったとの声。周りが変わっていくなかで、変わらずに突き進んでいくことの怖さ。それと向き合いながら、どこまでも明るく気丈に周りを巻き込んでいく姿に憧れを抱く人、自身と照らし合わせて考える人が続出。また、ミー坊を取り巻くほかの登場人物に共感する声も沢山あった。
「ミー坊のお母さんが偉大ですね。ミー坊のお母さんはいつでも暖かく見守っていました。子供の才能に気づき、伸ばしてあげるのは大事ですね」(ケンケンさん)
「さかなクンが幼少期から青年期、そしてメディアに登場するまでにこんな風に多くの人に愛されて過ごされていたのなら、本当に素敵だなぁと心が洗われる思いでした」(たるたるごさん)
「好きなことを極める。出来そうで簡単には出来ないこと。それを家族みんなが認めてくれ、さかなクンはそれを貫き通したんですね。素敵な仲間にも恵まれ今のさかなクンがいる。とても素敵な話だと思いました」(のんこさん)
特に大きな反響を集めたのは、ミー坊を信じ続け、すべてを肯定していく井川演じる母親の、子を信じる心の強さだ。沖田監督は先述のトークイベントのなかで、自分が親になったことが作品のなかで“親目線”の描写が増えた理由だと告白しつつ、「井川さん演じるお母さんのような親になりたいと思います」と自ら憧れを語るほど。終盤ではお母さんをはじめ家族の意外すぎる秘密も明らかに。きっと親目線、子目線それぞれにとって、心に刺さるポイントが見つかるはずだ。
ほかにも「こんなに気持ちよく笑えた映画は久しぶり」(ゴリさん)、「ほっこり優しい映画でした!」(ぷくぷくさん)など、あたたかな笑いに包まれた明るい作品世界に魅了された人も多数。MOVIE WALKER PRESSのアプリ/サイトで集められたユーザーレビューの平均点は、5段階評価で4.2と高評価を獲得しており、老若男女を問わない幅広い年代に本作が刺さっていることが見受けられる。
そんな本作を劇場で観逃してしまったという人もご安心。現在パッケージ発売に先駆けて、来年1月末までの期間限定で先行レンタル配信中だ。『さかなのこ』は家でくつろぎながら観るのに最適なテンポ感なので、自宅でゆったりとした世界観に浸ってほしい。
実施中のサービスは、Amazon Prime Video、FOD、GYAO!ストア、クランクイン!ビデオ、cinema映画.com、J:COMオンデマンド、TELASA、ひかりTV、ビデオマーケット、milplus、MIRAIL、music.jp、U-NEXT、Rakuten TVで、1月31日(火)23時59分まで配信中となっている(※配信価格や視聴期間等は配信サービスによって異なる場合があるため、各配信サービスにてご確認ください)。また限定特典映像(※U-NEXTを除く)として、のんのスペシャルインタビュー映像も付いてくるのでお見逃しなく。
グロテスクなシーンや暴力的なシーンはほとんどなく、学びになるお魚の知識も得られるため、親子での鑑賞もお勧めな『さかなのこ』。年末年始のタイミングで、ご家族そろって観ながら“夢”や“優しさ”、そして“自分らしさ”について親子で語らってみるのもいいかもしれない。鑑賞後にはきっと、大人も子どもも清々しい気持ちになっていることだろう。
文/久保田 和馬