ゆりやんレトリィバァが明かす、“好き”の原動力と『さかなのこ』から受け取った勇気「夢って絶対に叶う!」
「写真が動いているようなおしゃれな映像で、『画面に映るお魚たちも演技してるのかな?』って、ワクワク想像して。かわいすぎて、最高すぎて…とても大好きな映画になりました!」。お笑い芸人のなかでも随一の映画好きとして知られ、それが芸風にもあらわれているゆりやんレトリィバァは、目をきらきら輝かせながら『さかなのこ』の魅力を語り始める。
さかなクンの初めての自叙伝を、『横道世之介』(12)や『子供はわかってあげない』(21)の沖田修一監督がフィクションも織り交ぜながら映画化した本作。小学生のミー坊は、寝ても覚めてもお魚のことばかり考えている。周囲の人々の優しさに触れてのびのびと育っていったミー坊は高校生になってもお魚に夢中で、まるでなにかの主人公のようにみんなの中心にいた。しかし高校卒業後にお魚の仕事をしたいと思っても、なかなかうまくいかずに悩むことになる。
「夢のなかにいるような、ほっこりとした感覚に。のんさんに会ってみたい!」
2月24日(水)にBlu-ray&DVDが発売されるのに先駆け、各動画配信サービスで1月31日(火)まで行われている先行レンタル配信で、本作を鑑賞したというゆりやんは、個性豊かなキャラクターたちの魅力を熱弁する。
主人公のミー坊を演じたのは、多彩な活動で注目を集め続ける女優の、のん。「ミー坊がとにかくかわいくて。映画の冒頭に出てくる“男か女かはどっちでもいい”という言葉の通り、もう性別のいらない“ミー坊”にしか見えないのがすごかったです。『共演したい』なんて言ったらおこがましいかもしれませんけど、のんさんに会ってみたくなりました」と、のんにラブコールを送る。
「柳楽優弥さん演じるヒヨや夏帆さん演じるモモコ、磯村勇斗さん演じる総長とか、ミー坊の周りにいる人たちはみんな理解があって、ミー坊の真っ直ぐさを否定せずにいてくれたところにすごく感動しました。ヤンキーの友だちもみんな愛すべきキャラクターでしたし、シソンヌの長谷川さんもかが屋の賀屋さんも素敵でした。みんな『笑かしまっせ!』という感じじゃないのに、なぜかくすっと笑えてしまう。なんだかリアルなファンタジーを観ているような、夢のなかにいるような、ほっこりとした感覚になりました」。
劇中には思わず笑みがこぼれてしまうようなユーモラスなシーンがいっぱい。なかでもゆりやんが特に気に入ったというのが、小学生時代のミー坊が家族や友だちと一緒に海に行くシーン。「ミー坊が大きなタコを捕まえて『飼いたい』ってお母さんに言ったあとのお父さんの行動がおもしろすぎて…(笑)。思わず巻き戻したんですが、何度観ても笑ってしまいしたね」と、自宅鑑賞だからできる楽しみを存分に味わったようだ。