清水崇、堀未央奈、ゆりやんレトリィバァら激論!「第2回 日本ホラー映画大賞」選考会に独占潜入
次代の日本のホラー映画界を背負って立つ新たな才能を見つけ出し、大賞受賞者には商業映画監督デビューを確約する。1月某日の夕方、都内の会議室にはその重責を担った6名の姿があった。「呪怨」シリーズや「恐怖の村」シリーズの清水崇監督、映像クリエイターで監督・声優も務めるFROGMAN、女優の堀未央奈、ロックバンドBase Ball Bearのリーダーである小出祐介、映画ジャーナリストの宇野維正、そしてコメディアンのゆりやんレトリィバァ。
一見繋がりがなさそうな6名だが、実は各々が業界屈指のホラーマニアであり、1月21日(土)に授賞式が行われる「第2回 日本ホラー映画大賞」では6名で選考委員を務めているのだ。MOVIE WALKER PRESSでは第1回に引き続き選考会に独占潜入。今回も約3時間に及んだ選考の模様をレポートしていきたい。
日本初のホラー映画専門フィルムコンペティションとして2021年にスタートした「日本ホラー映画大賞」。先述の通り、最高賞である「大賞」に選ばれた監督には受賞作品のリメイク版か完全オリジナル新作映画の監督として商業映画監督デビューが確約される。第1回に「大賞」を受賞した下津優太監督は、受賞作『みなに幸あれ』を古川琴音主演で長編セルフリメイク。昨年11月に撮影を終え、この秋の劇場公開と海外映画祭の出品に向けて鋭意編集作業を行なっている。
今年の応募総数は128作品と、前回の104作品よりも増加。そのなかから第一次選考を通過した作品すべてを事前に鑑賞した6名の選考委員は、この選考会議を通して「大賞」と「審査員特別賞」、そして昨年は“奨励賞”というかたちで事実上の受賞作なしという結果になった「アニメ部門賞」を決めていく。
まず議題にあがったのは「アニメ部門賞」。全応募作品のなかでアニメーション作品の比率は極めて少なく、今年も該当作なしの“奨励賞”扱いにするべきではないかという意見も。しかし第3回以降でさらに多くのホラー・アニメーションが応募されてくることへ期待を込める意味でも、今年はトップに立つ作品を選ぶことになった。
どうしても制作に多大な時間や労力が費やされるアニメーション作品。応募作品の上映分数も短いものが多く、そのためストーリー性が希薄になってしまっていることなどの問題点が指摘される。それでも6名の選考委員がそれぞれ賞に値すると考える作品を挙げていくと、過半数が同じ作品を選ぶという結果に。そうして第1回では選ばれなかった「アニメ部門賞」初の受賞作が決定する運びとなった。
https://ej-anime-t.jp/shinjuku/waiting_movie/japan-horror-fc_2/
■日本ホラー映画大賞 公式サイト
https://movies.kadokawa.co.jp/japan-horror-fc/