滝沢秀明&有岡大貴の怖いものとは?コンサートの“あの瞬間”、老いへの恐怖も告白!
滝沢秀明が、清水崇監督のホラー映画『こどもつかい』(6月17日公開)で映画初主演を果たした。こどもの霊を操る謎の男“こどもつかい”役として、圧倒的な存在感を発揮している。滝沢自身「ホラーに携わるとは思っていなかった」と新鮮な企画となり、「だからこそ面白いと思った」と前のめりで挑んだ本作。対峙する役どころとなる新人記者を演じたのは、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)。お互いにチャレンジ尽くしとなった本作で、どのような手応えを感じているのだろうか。二人の思う「怖いもの」までを聞いた。
本作は、連続不審死事件の謎に迫る新人記者が、謎の男“こどもつかい”に立ち向かう姿を描くホラー映画。滝沢は「まずプロットを見させていただいて、面白いなと思って。なおかつ清水監督が撮られるというお話を聞いて、一層『やりたい』という気持ちになりました」とオファーに喜び、「“追われる側”ではなく、“驚かせる側”。こんなチャンスは滅多にない」とにっこり。ホラーキャラクターを演じることにもワクワクしたそう。
「滝沢歌舞伎」では座長、演出を務めるなど多彩な活躍を見せる滝沢。彼を突き動かすのは“新たな挑戦”だ。「見る側の立場になって考えたら、絶対に新しい姿を見たいと思うはずだし、僕自身も新たなことへの挑戦というのは常に持っていたい。今回は特にオリジナル作品なので、ある意味ルールがない。『どうやったら面白いキャラクターが生まれるか』『どうしたらお客さんにとって面白いものになるか』と監督と話し合いながら進めていきました」とエンタテイナーとしてのまっすぐな姿勢を語る。
有岡は「滝沢くんが撮影に挑む姿勢は、とても勉強になりました」と刺激的な現場となった様子。「僕は自分のことでいっぱいいっぱいだったんですけど、滝沢くんは周りのことを気遣って、気配りもできるので、さすがだなと思いました。もちろんジュニアの頃から知っていましたが、今回の現場で改めて感じました」。
滝沢を尊敬しきりだが、滝沢が「初めて会ったのはもう随分、前だよね」と語りかけると、「10年前とかだと思います」と有岡。滝沢は「そうだよね。この10年間、ガッツリとした共演はなかったので、一気に大人になった有岡と再会した感じがして。ちょっとびっくりしました」と有岡の成長にも感慨深げだ。
お互いに新境地を切り開くこととなった本作。特殊メイクを施し、新たなホラーキャラクターを誕生させた滝沢は「子どもの気持ちを代弁するような役。さっきまで泣いていたのに、もう笑っているというようなキャラクター。子どものようにコロコロと変わる表情が不気味に見えればいいと思ったし、『いろいろな顔を持つ謎の男』という点を大事にしたいと思いました。シーンによって人格が違ったりするので、とても難しかった」と役作りのこだわりと苦労を明かす。「とにかく監督についていこうという思いで。今はやり切ったという思いです」と充実感もいっぱいだ。
新米新聞記者役の有岡は、対面した清水監督から「若いな!」とルックスの若さに驚かれたそう。彼の実年齢に近い役は新鮮に映るが、「なんとか試行錯誤して、髪の毛を短くしたり、服装を考えたりと頑張りました」と見た目も含め、“大人の男”を研究した。「新人記者ということもあって、最初は頼りなさもあると思います。でも事件を通して、徐々に大人っぽさが表れていたらいいなと思います」と内面の成長も見どころ。「反応が楽しみですね」とワクワクとした気持ちを明かしつつ、「今まで学生の役や実年齢より若い役が多かったので、これからはちょっと年上の役も演じられるんじゃないかな」と意欲をのぞかせていた。
異色のホラー映画が完成したが、二人にとって「怖いもの」はあるだろうか?すると滝沢は「コンサートなどの爆発音です。きっかけを知っていてもすごく怖い。いまだに慣れないんです」と苦笑い。対策法は「ターンすること」だそうで、これには有岡も「顔を見られないように、周るんですね!」と楽しそうな笑顔。
一方の有岡は「老い」とコメント。「26歳になったんですが、今まではジャニーズの運動会とかあっても、先輩方に『若いな』『動けるな』と言われる立場だったんです。今年は自分が後輩に言っていました(笑)。体力にも自信があったんですが、今のジュニアは足も速くて、ぜんぜん勝てない。でも負けてられないですね。筋肉痛も次の日に響いちゃう」と胸の内を明かす。滝沢は「26歳でしょ?まだ早いよ」と突っ込みつつ、「よく寝ることだね」とアドバイスしていた。【取材・文/成田おり枝】