「ウルトラマンデッカー」怪獣大図鑑！テレビシリーズから最終章への物語を総まとめ

邪神スフィアメガロゾーア(第二形態)

その後も破壊獣モンスアーガーや宇宙怪獣ベムラー、宇宙怪獣エレキング、さらにはグドンやテレスドン、ツインテールやパゴスといった地底怪獣たちなど、ウルトラマンシリーズおなじみの怪獣たちが続々と登場していく。第7話「希望の光、赤き星より」では、これが前作「ウルトラマントリガー」と地続きの世界であることをはっきりと示す怪獣が現れる。

地下に謎のエネルギーが観測され、攻撃を受けたカナタ。その正体は邪神スフィアメガロゾーア。そう、前作の終盤でウルトラマントリガーと初代GUTS-SELECTが激闘を繰り広げ倒したはずの邪神が、スフィアの力を利用して再生を果たしたのだ。そしてそこへ舞い降りたのは、伝説の巨人ウルトラマントリガー。2体の光の巨人が共闘するなか、スフィアメガロゾーアの内部には妖麗戦士カルミラの姿が…。

超古代植物ギジェラン

続いては第8話「光と闇、ふたたび」。花粉をまき散らし人々を夢の世界へと誘う謎の巨大植物が発生。それは前作でマナカ ケンゴ(寺坂頼我)が大事に育てていた植物ルルイエの種の化石が偶然にもメガロゾーアに取り込まれ、スフィアの影響で急成長を遂げた超古代植物ギジェランだった。

睡眠導入作用をもった花粉を飛ばさない夜間に攻撃されると弱いギジェラン。カナタたちとケンゴ、そして久々に登場したシズマ ユナ(豊田ルナ)によって駆除作戦が敢行されるのだが、そこへ再びスフィアメガロゾーアが現れてしまう。しかしケンゴによって救出されたカルミラと、デッカー、トリガーが共闘！まさに「ウルトラマンデッカー」の最初のクライマックスと言える胸熱展開だった。

新創獣ネオメガス＆新創合成獣ネオメガス

街に現れては怪獣を倒して去る。第10話「人と怪獣」で登場した新創獣ネオメガスは、圧倒的なパワーを持つ謎多き怪獣。しかしその正体は、GUTS-SELECT副隊長のカイザキ(宮澤佐江)の恩師である怪獣研究者シゲナガマキ(野村真美)がクローン技術によって生みだしたものだった。カイザキを演じた宮澤による力強い演技と共に、怪獣と人間の関係をあらためて考えさせられる、「デッカー」が持つドラマ性の高さを象徴するエピソードの一つとして強い印象を与えた。

その後、第12話「ネオメガスの逆襲」では、残存していたネオメガスの細胞からスフィアネオメガスが誕生してしまう。鋭い爪と口から放つ熱線という強力な力を持ち合わせていたネオメガスが、スフィアの力によってさらにパワーアップ。一度は敗戦を喫したデッカー。しかしそこで投入されたのは、TPUが開発した対怪獣用のロボット兵器、電脳魔人テラフェイザー。再び変身したデッカーと、テラフェイザーによる最初の共闘。両者は“史上最強のコンビ”となっていくのだが…。

異次元人ヤプール

テラフェイザーを開発したTPU技術部のアサカゲ ユウイチロウ博士(小柳友)の正体が、バズド星人アガムスであることが判明した第14話「魔神誕生」以降、第2クールでは衝撃的な展開が相次いだ。テラフェイザーが乗っ取られ、ウルトラマンデッカーに牙をむき、カナタのピンチにデッカー・アスミ(谷口賢志)が未来から駆けつける。そうしたなか、第18話「異次元からのいざない」で登場したのは、これまでのウルトラマンシリーズで幾度も脅威となってきた異次元人ヤプールだ。

次々と卑劣な罠を仕掛けてくるヤプール。第19話「月面の戦士たち」では、次元を飛ばされ宇宙にたどり着いたカナタ＝ウルトラマンデッカーの前に、ケンゴ＝ウルトラマントリガーが再び救いの手を差し伸べる。しかしそこにもヤプールの魔の手が忍び寄る。