“貞子”25年の歴史をプレイバック!呪いがアップデートされた『貞子DX』はエンタメ感満点
小芝風花、川村壱馬らのコメントも満載!Blu-ray豪華版に収録されるメイキングは必見
今回発売されるBlu-ray豪華版は、本編Blu-rayディスクに加えて特典DVD1枚がセットになった2枚組仕様。アウターケースは、長い黒髪をおどろおどろしくたなびかせながら両手を正面に向ける貞子の姿がデザインされ、裏面には文華と王司、感電ロイドの姿が写しだされている。
映像特典には30分以上のメイキング映像が収録されており、小芝や川村、池内らキャスト陣のクランクインの様子から、撮影への意気込みを語るインタビュー。さらには文華の決めポーズや王司のキャラクターづくりの舞台裏などが垣間見える貴重な映像となっている。
クランクイン当日に「怖いところは怖く、笑えるところはコミカルに緩急をつけて楽しい作品を作れたら」と語る小芝に、「ホラー映画の緊張感を壊してしまいかねない紙一重のキャラクターだと思っているので、バランスを取りながらがんばれたらいいな」と語る川村。撮影現場での二人の楽しげな様子やVHSにまつわる思い出話など、ここでしか見られないやり取りは必見だ。
さらには貞子本人のクランクインの様子に、「リング」シリーズを象徴する井戸の内部が明らかになる一幕も。クライマックスシーンの撮影現場の雰囲気も記録されているので、本編を観た後に再生することをおすすめしたい。ほかにもイベント映像集や予告編集、小芝と川村によるオーディオコメンタリーも収録されているので、『貞子DX』の個性的な世界をより深く知ることができるだろう。
また封入特典のブックレットは30ページ以上の充実した内容。小芝と川村の対談インタビューをはじめ、黒羽のインタビュー、木村監督のインタビュー、企画段階から本作の制作過程をたどるプロダクションノートなどが、たっぷりの劇中写真やメイキング写真と一緒に掲載されているので、メイキング映像と合わせてチェックしてほしい。
息つく暇も与えない怒涛の展開で、一気に駆け抜けていく約100分間。その先に待ち受ける、貞子映画の、あるいはホラー映画の“ニューノーマル”とも呼ぶべき衝撃的な結末。これまでにないかたちに変異した“貞子の呪い”を、Blu-ray&DVDの豊富な特典と共に、何度も何度も目撃してみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬