新田真剣佑が語る、ハリウッドの現場の“熱量”「自分の未熟さも感じることができた」
「ハリウッドと日本では、必要とされているものが明確に違う」
本作がハリウッド映画初主演となった新田。撮影を通した手応えに関して尋ねると、「これまで“気合い”には自信を持ってきた僕が『押されているかも』と思うくらい、周囲の気合いの入り方がすごくて。もうあれは殺気です。全員が怖いくらいのパワーを持って毎日現場にやってくるので、“負けじ”という気持ち挑んでいました」と達成感をにじませる。「遠慮なくぶつかっていけたのがすごく心地よくて。どんなポジションであれ、気づいたことはすぐに言葉で伝えるし、おかしいと思ったこともきちんと指摘する。そこからコミュニケーションを取り、よりよい方法を見出していく。主張が強い人も多いけれど、それを含めてすばらしい現場でした」と満足の表情を浮かべた。
「ハリウッドと日本では必要とされているものが明確に違いますので、日本では日本の、ハリウッドではハリウッドのやり方でやっていこうと思っています」と話した新田だが、本作を通して感じたことの一つが、ハリウッドにおける英語力の大切さだ。「ジャッキー・チェンのようなアイコンは別ですが、ハリウッドでは片言の英語は通用しません。僕が本作で主演に選んでいただけたのは、英語を喋れることもすごく大きかったと思っています。この作品を観た若い人たちにも頑張ってほしいけれど、僕は子どもたちにこそ英語を学んでほしいと思っています」と実感を込める。
『聖闘士星矢 The Beginning』は、星矢が自分の力に目覚め、成長していく“始まり”の物語だ。たくさんの刺激を受けたハリウッドの現場で、新田自身も星矢のような変化を感じていたのだろうか。「普段から演じるキャラクターと自分を重ねることはありません。でも、撮影全体を振り返ると、役者としての考え方はだいぶ変わったと思うし、成長も感じています。映画業界のトップと言えるハリウッドで働くスタッフのレベルは本当にすごい。こういう現場で生涯を終えられたら本望だと思ったくらいで、僕の宝物になりました」と役者としての心境の変化にも触れた。
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