新田真剣佑が語る、ハリウッドの現場の“熱量”「自分の未熟さも感じることができた」
「自分にとっては、未熟さも感じることができた現場でした」
「役者として初めて作品に入らせていただいた時、僕はまだ素人同然で、現場のなかでお芝居を覚えていきました。でもハリウッドの現場は、実力がなければ雇われない世界なんです。その中心にポンと立たせていただいたことで、プロとして現場に携わるというのはこういうことなのだと、“本物”を見せていただいた感じがします」と率直な気持ちを吐露。
「毎日が不安で、冗談抜きで本当に吐きそうでした」と苦笑いの新田だが、その不安をどのように解消したのだろうか。「どこが気になるのか、すべて監督に話していました。でも、返ってくるのは『気にするな、大丈夫だから』という言葉。監督がそういうなら頑張ります、という気持ちで積み重ねていく毎日でした。結果、監督がOKを出し、スタッフで作り上げた映像はすばらしいものになっていて、『なるほど、こういうことか』と思いました。試行錯誤はしたけれど、『早く観てほしい』と自信を持って言えます」とニッコリ。
字幕版と同時公開となる日本語吹替版では、自身が演じたキャラクターの吹替も担当する新田。「豪華な声優さんが吹替えているので、星矢役も僕じゃないほうがいいのでは?とも思いました(笑)。アニメの吹替えの経験はあるけれど、実写の吹替えってすごく独特。一度演じた役なので芝居のトーンに沿って吹替えることもできると思っていたけれど、そのやり方では違和感が出てしまうと気づき、いわゆる『日本語吹替版』の雰囲気に寄せていきました。結果、前半はすべて録り直しすることになったけれど、上手くいったと思うので、ぜひ吹替版もチェックしてみてください」。
最後に、本作を経て向かっていく、今後の役者人生についても触れてくれた。「自分にとっては未熟さも感じることができた現場。多分そんな感覚を味わったのは、『ちはやふる』以来じゃないでしょうか。そういう意味でもたくさん成長できたといま、噛み締めているところです。言葉に表せないほどのプレッシャーだったし、こんなに役について長い時間考えたのも、繰り返し何度も台本を読んだのも初めて。この経験を活かして、より大きな役者になりたいと思っています」とキリッとした表情で胸を張った。
取材・文/タナカシノブ
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