「現場での『キモい!』は褒め言葉でした(笑)」『劇場版 美しい彼〜eternal〜』酒井麻衣監督にインタビュー
「ファンの方が、こちらの期待以上に細かく見てくれていてうれしかった」
――ドラマは、とてもすてきで印象的なラストシーンでした。また、カースト底辺だけどある意味強い平良とキングだけど不憫な清居は相性がよく、バランスのよい2人でもありますね。演出するうえで意識したことはありますか?
「シーズン1で平良の回想シーンを影絵のように演出したのですが、平良はカラフルで鮮やかなものにして、反対に清居の回想シーンはモノトーンにしました。それはなぜかというと、平良は俺なんてと思いつつも実は家族や境遇に恵まれていて、逆に清居のほうが寂しさを抱えているということを表したかったからです」
――平良の回想シーンはシーズン1の第1話の序盤ですね。原作ファンとして、平良の悲しい過去をドライに客観的に描いていて、このドラマ化は信頼できると思いました。
「よかったです。ファンの方はこのドラマ化をどう見るだろう?とずーっと気にしていました」
――ドラマのヒットを肌で実感したのはいつですか?
「おもにSNSでファンの方の反響を見た時ですね。その多さにスタッフもキャストもびっくりしました。あと熱量も。ファンアートや考察を見ると、こちらが期待していた以上に細かく見てくれていてうれしかったです」
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新しい気持ちで挑んだ『劇場版 美しい彼〜eternal〜』
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