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「こんなに泣けるとは」…ダメ息子から文豪になった宮沢賢治を支えた家族の物語『銀河鉄道の父』はハンカチ必須って本当?

コラム

「こんなに泣けるとは」…ダメ息子から文豪になった宮沢賢治を支えた家族の物語『銀河鉄道の父』はハンカチ必須って本当?

妹、母、弟、祖父…賢治を信じ支えた宮沢家の人々

結核になったトシを元気づけるため、賢治は物語を次々と生みだしていく
結核になったトシを元気づけるため、賢治は物語を次々と生みだしていく[c]2022「銀河鉄道の父」製作委員会

また父だけでなく妹、母、弟、祖父といった多くの家族に支えられた賢治。特にどんな時でも兄の可能性を信じ寄り添い続けた妹トシは、作家、宮沢賢治を生みだしたキーパーソン。劇中ではトシが賢治に筆を執るように勧め、結核になったトシのために賢治が紡いだ物語に穏やかな表情で耳を傾け…と兄妹の心温まる瞬間が語られており、支え合う姿に心動かされた人も多かったようだ。

「互いに絶対必要だったであろう兄妹。この妹がいなければ宮沢賢治の名が現在まで残っていなかったかもしれない」(60代・女性)
「トシが兄である賢治を想う気持ちと、賢治が結核を患ったトシのために物語を書いてあげる優しさに感動した。また、トシが亡くなってしまい、火葬される時に賢治の妹を想い、お経を唱えながら泣いてしまうシーンに胸を打たれた。自分にも兄弟がいるので、ずっと賢治とトシのようなすてきな関係性でいられたらなと思った」(10代・男性)

頭脳明晰で、女学校の教師となるトシを森七菜が演じた
頭脳明晰で、女学校の教師となるトシを森七菜が演じた[c]2022「銀河鉄道の父」製作委員会

兄の語る物語に思わず笑顔をこぼしたかと思えば、死を恐れ錯乱する祖父の喜助(田中泯)を抱きしめて厳しくも優しく諭したり、感情豊かで慈悲深いトシの人間像を体現した森。出色の演技には「妹のトシを演じた森七菜さんの圧巻の演技に涙でした。最後まで兄を信じ、そして妹を愛す兄。映画が終わったあとには、もう菅田さんと七菜ちゃんが兄妹にしか見えませんでした」(20代・女性)、「なかでも賢治の一番の理解者であるトシが、賢治を想い行動すること、トシのために物語を書く賢治の姿、兄弟の愛にとても感動し涙しました。賢治役の菅田将暉さんとトシ役の森七菜さんの演技がとてもよく、胸打たれました」(10代・女性)と絶賛が寄せられた。

家族を陰からそっと見守る母イチを演じたのは坂井真紀
家族を陰からそっと見守る母イチを演じたのは坂井真紀[c]2022「銀河鉄道の父」製作委員会

また、「最後に母であるイチ役の坂井真紀さんの『私は賢治の母です』の言葉。そして菅田将暉さん演じる賢治の『お母さんありがとう』の一言に一番涙しました」(60代・女性)とあるように、陰から家族を支え続けた母イチら家族ひとりひとりの愛の深さをスクリーンからは感じられることだろう。


宮沢家のいまを生きる人々に伝える、生きることへのメッセージ

『銀河鉄道の父』は5月5日(金・祝)より公開
『銀河鉄道の父』は5月5日(金・祝)より公開[c]2022「銀河鉄道の父」製作委員会

多くの名作を生みだした宮沢賢治を新たな視点から描く本作が浮かび上がらせるのは、普遍的な家族愛の物語。ゆえに「宮沢家の皆さんが現代につないでくれたバトンのようでした。見終えたあとに自分の家族に感謝を伝えたいと思える作品です」(20代・女性)など、自分に置き換えて作品に入り込んだ人も多かったようだ。

「ごく小さな一つ屋根の下の話だけど、描かれる愛は銀河の如く無限大!時空を超えて胸に響く!!」(50代・女性)
「家人それぞれがそれぞれを思い合って生きる宮沢家最高でした。喜ぶのも怒るのも悲しむのも幸せを願うのも誰かのため。だからこそ涙があふれて止まらない映画でした。まだ泣ける…」(40代・女性)
「想いが違っても、ケンカをしても、最後は親子だから理解し合える愛に涙しました」(40代・女性)


といった共感の声が数多く寄せられていることが示しているように、生きること、家族について考えさせる『銀河鉄道の父』。宮沢家の人々からのメッセージをぜひ劇場で受け取ってほしい。

構成・文/サンクレイオ翼

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