ハートを鷲掴みにする演技派、ソン・ジュンギの歴代代表作は?「ヴィンツェンツォ」「太陽の末裔」から「財閥家の末息子」まで
ストレートな愛情表現に、世界中の女性ファンを虜に!
最高視聴率41.6%を叩き出し、アジアで大ムーブメントを巻き起こした「太陽の末裔 Love Under The Sun」。除隊後の復帰作品であり、代表作として加わったのは言うまでもない。第52回百想芸術大賞(韓国のゴールデングローブ賞)では共演のソン・ヘギョとともにグローバル賞と人気賞を受賞。他にも第30回KBS演技大賞など数々の賞を総なめした。ドラマでは特殊部隊の軍人ユ・シジン大尉を演じ、外科医のカン・モヨン(ソン・ヘギョ)に一目惚れして猛アタックする。駆け引きは一切しないストレートなシジンの愛情表現に落ちない人はいないだろう。リーダシップがあって頼もしく、お茶目な一面や胸キュンさせるセリフの数々は甘いマスクがより一層輝かせる。シジンのキャラクターとソン・ジュンギのシンクロ率の高さが作品をけん引していた。
“悪を悪で成敗する”ダークヒーロー役に初挑戦!
2021年の韓国ドラマのヒット作と言えば「ヴィンツェンツォ」だろう。サスペンス、コメディ、アクション、ノワールなど多彩なジャンルが詰まった斬新なストーリーはNetflixでも配信され、グローバル圏での人気を獲得。アジアから世界にソン・ジュンギの存在を知らしめる作品になった。
彼が演じたのはイタリアマフィアの顧問弁護士を務める、韓国系イタリア人のヴィンツェンツォ・カサノ。雑居ビル「クムガ・プラザ」に眠る金塊を狙うために韓国へ戻るが、ビルを取り壊そうとする大企業のバベル製薬の不正を暴くために対立することに。スーツ姿でバシッと決めるクールなキャラで人情味があるかと思いきや、冷徹で手段を選ばず容赦ない。危険だとわかっていても近づきたくなる男だ。“悪を悪で成敗する”をテーマとした本作でダークヒーロー役に初挑戦し、自ら“人生(思い入れのある、印象深い)キャラクター”と評するほど。アップデートされたソン・ジュンギを堪能できる一作である。
初の父親役で役柄の幅を広げていく…次回作にも注目!
またNetflixのSF映画『スペース・スウィパーズ』では宇宙船のパイロット役で登場。配信スタート2日目で、世界28か国の人気映画ランキング1位に。初の父親役が斬新で役柄の幅を広げている。
さらに、Netflix映画『My Name is Loh Kiwan(英題)』への出演が決定しており、早くも次回作に注目が集まっている。必死に生きようともがく脱北者役で極限の愛が描かれるそうだ。また新しい顔を見せてくれることに期待してしまう。現在30代後半だが、40代、50代といつまでも先が楽しみな俳優であることは間違いない。
文/ヨシン