初監督作に「ドラゴンボール」&「ナルト」のレガシーをぶち込み!“アニメ大好き”マイケル・B・ジョーダンがガチ過ぎる
ボクシング映画史上に輝く名作「ロッキー」シリーズのその後を描いた「クリード」シリーズ最新作『クリード 過去の逆襲』(5月26日公開)。本作は主演のマイケル・B・ジョーダンが、監督&製作も務めた意欲作だ。ジョーダンは日本のアニメの大ファンとして知られ、本作にもその影響が色濃く出ている。映画に流れるジョーダンの“アニメ魂”に注目してみたい。
「クリード」&「ブラックパンサー」シリーズでスター俳優に!
「クリード」シリーズは、ロッキー(シルヴェスター・スタローン)のライバルで親友だった元世界チャンピオン、アポロ(カール・ウェザース)の息子アドニス・クリード(ジョーダン)の物語。亡き父の背中を追うようにボクシング界に入ったアドニスは、引退していたロッキーの指導を受けヘビー級のベルトを手に入れた。無敵の王者として一時代を築き引退したアドニスの前に、少年時代に兄のように慕っていたディミアン(デイム)・アンダーソン(ジョナサン・メジャース)が現れる。封印した過去を象徴するデイムの出現に、アドニスの心はかき乱されていく。
まず、ジョーダンのキャリアを振り返ってみたい。1987年生まれの彼は、モデルから俳優に転向し、警察官による黒人青年射殺事件を映画化したライアン・クーグラー監督作『フルートベール駅で』(13)に主演して高い評価を獲得した。その後はメジャー作品で活躍し、クーグラー監督のシリーズ第1作『クリード チャンプを継ぐ男』(15)では全米映画批評家協会賞ほかいくつもの主演男優賞に輝いた。
ジョーダンはコミックやアニメ絡みでも印象的な仕事が多い。マーベルの『ファンタスティック・フォー』(15)ではスーパーヒーローのヒューマン・トーチ、「ブラックパンサー」シリーズではスーパーヴィランのエリック・キルモンガーを好演。アメリカのロボットアニメーション「gen:LOCK」には主演と製作総指揮で参加し、「ルーニー・テューンズ」の面々とレブロン・ジェームズが共演した『スペース・プレイヤーズ』(21)に出オチでカメオ出演したのも記憶に新しい。