「アイドリッシュセブン」初の劇場ライブ舞台挨拶で豪華キャスト陣が語った夢「アイナナ専用劇場を作りたい!」
『アイドリッシュセブン』(略称:アイナナ)の初の劇場ライブ『劇場版アイドリッシュセブン LIVE IVbit BEYOND THE PERiOD』(公開中)の初日舞台挨拶<DAY2>が21日、丸の内TOEIにて開催され、七瀬陸役の小野賢章、和泉一織役の増田俊樹、二階堂大役の白井悠介、和泉三月役の代永翼、逢坂壮五役の阿部敦、六弥ナギ役江口拓也、百役の保志総一朗、亥清悠役の広瀬裕也、狗丸トウマ役の木村昴、棗巳波役の西山宏太朗ら総勢10名の豪華キャスト陣が集結し、和気藹々のトークを繰り広げた。
原作アプリのDL数は600万を越え、テレビアニメ、CD、ライブ、コミカライズなど、大型メディアミックスプロジェクトを展開してきた『アイナナ』は2022年8月にアプリリリース7周年を迎えた。今回の劇場ライブには、IDOLiSH7、TRIGGER、Re:vale、ZOOLが一堂に会する16人での夢のライブが実現。さらに<DAY1><DAY2>で一部セットが異なる2パターンの上映形式で開催されている。
<DAY1><DAY2>の内容について小野は「セットリストもMCも違うので、目と耳が足りないという感想を抱きました。一人一人の表情も違うので、<DAY1>を16回、<DAY2>を16回、合計30回観に行かないと!」とアイドル16名すべてをチェックしてほしいと呼びかけると会場は大きな拍手に包まれる。増田は「2日目でも疲れを感じさせないアイドルのすごさを感じました」とライブ2DAYSを乗り切った『アイナナ』のメンバーの実力に触れる。白井は「どこを切り取ってもかっこいいのは僕たちとは違うところ」とコメントし、「僕達は油断すると変な顔をしているときがあるので…」と変顔を披露し会場の笑いを誘いながらプロフェッショナルな『アイナナ』の姿勢に改めて感心していた。
「1日目と2日目で内容を変えるのはすごい!」と語った代永は「劇場版のための新曲も含めて楽しそうに歌っています。勝負とかではなく、応援してくださった人たちを楽しませようとしていることを感じられます」と微笑み、「何回も観ていろいろな表情を楽しんでください」とアピールした。
「新たな可能性を感じた」と目を輝かせた阿部はライブに登場した傘に触れ、「商品化できないかな…とうっすら思っています」とニヤリ。「どうですか?欲しいですよね?」と会場に問いかけると、大きな拍手とともに「欲しいーー!」の声が響き渡る。「商品化したら雨が楽しくなっちゃいますね」と満面の笑みを浮かべ、実現をお願いするような仕草を見せていた。
「朝から開催のライブなのに、しっかりと声が出ていてやっぱりアイドルはすごい!」と語った江口。「僕は、朝がダメなのでアイドルってやっぱすごいと思いました」とニッコリ。「2DAYS違うものを作るなんて、正気か?思ったけれど、監督をはじめスタッフさんがすごく頑張っていました」と制作陣の頑張りをねぎらった「ライブの本番を迎える前はドキドキ緊張するけれど、彼らに任せちゃえば大丈夫。120パーセント以上の(力で)パフォーマンスをしてくれるから」と満足の表情を浮かべる保志。
この日のトークイベントには、Re:valeのメンバーは保志ひとりだけ。「Re:valeフルメンバーじゃないから、誰に支えてもらえばいいのかな」とちょっぴり不安そうな仕草を見せると、共演者から「みんなで支えます、大丈夫です!」とエールが。隣にいた木村の視線に気づき「すっごい優しい!」とホッとした様子。しかし、終盤にコメントの着地点が見つからなくなると「なんか、いっぱいいっぱいになっちゃった。千、助けて〜!」と相方の名前を叫び、助けを求める保志に共演者は大爆笑。会場からも応援の拍手が送られ、木村も「上手にしゃべれてましたよ」とフォローする場面もあった。
広瀬は「表情も柔らかくなり、声色も暖かくなっています」とZOOLの変化に触れ「ほかの3グループに心を許して、一体になっていく感じが曲を通じて伝わってきました」としみじみ。さらに背中から彼らが歩いてきたこれまでを感じ取ったとし「後ろ姿は(これまでよりも)何倍も大きく見えた気がしました」と誇らしげにコメントしていた。
この日のイベントで会場もステージも大爆笑したのは西山のトーク時。ライブはとてもリアルだと伝えたかったようだが、「ステージを見ていると、彼らに血が通っている感があります。血肉というのかな?」と説明するもしっくりこない様子。「かじったら歯形がつきそうな感じ。とにかくリアルなんです。汗の匂いも(感じるし)、動いたら風が舞うような躍動感が伝わってきて、とても素晴らしいステージだと思わせてくれました」と熱弁するも、血肉、血、歯形といったアイドルにそぐわない単語の羅列に会場は大爆笑。「血が沸き、肉が踊るライブです」と補足しうまくまとめた木村に、大きな拍手が送られていた。
今年で8周年となる『アイナナ』。今後やってみたいことについては「日本を飛び出したい」「フルメンバーでいろいろなところに行きたい」「バラエティっぽいことをやりたい」「運動会をやりたい」などさまざまな意見が飛び交う。木村からの「アイナナ専用劇場」というアイデアには、全員が興味津々。「夢みたいな話だけど、口に出したら実現するかも」と今後の展開にキャスト陣も期待している様子だった。
取材・文/タナカシノブ
※ZOOLのZはアキュート・アクセント付き、ZOOLのLはセディーユ付きが正式表記