笠井信輔に『アバター』最新作をブルーレイ&DVDで観るべき理由を聞いたら、その答えがアツすぎた!

インタビュー

笠井信輔に『アバター』最新作をブルーレイ&DVDで観るべき理由を聞いたら、その答えがアツすぎた!

「同じ父親としてもいろいろなことを考えさせられました」

圧倒的な映像美とキャメロンからのメッセージと共に、笠井にインパクトを残したのは本作で描かれる父親の姿だ。「本作でのジェイクは父親として様々な困難に直面します。最初の鑑賞後は、前作『アバター』を見直して理解をより深めたくなりました。森で暮らす青い姿の種族の話という記憶だけでは到底追いつけない内容の物語が詰まっていたためです。ブログにも書いたのですが、前作をもう一度観てから『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を観る。これが具体的には発表されていないけれど、想像できないくらい多額の製作費をかけた本作をしっかり受け止めることのできる、正しい向き合い方だと実感しています。ここでしっかり受け止めてこそ、次回以降の作品へと旅立っていけるのだから。そして、前作でネイティリと恋に落ちたジェイクが、本作では家族になっている。養女を含めて4人の子どもがいるという、アメリカ的な物語のなかで描かれる父親像の強大さを感じました」とシリーズとして楽しんでいくためのポイントと共に、本作で描かれた家族の物語に触れる。

人間の肉体を捨て、ナヴィとして生きる道を選んだ元海兵隊員のジェイク
人間の肉体を捨て、ナヴィとして生きる道を選んだ元海兵隊員のジェイク[c] 2023 20th Century Studios.

「父親を中心とした家族形成、いわゆる家父長制にハッとしました。いま、家族を運営するうえで、厳しい父親って正直難しいんです。だけど、ジェイクは精神論も含めて昭和世代のような父親として描かれています。僕は昭和生まれで3人の子どもがいますが、食事の席ではテレビに背を向けた位置に座っています。それは、子どもたちがテレビを観やすいようにするため。笠井家にジェイクのような家父長制はありません(笑)。もちろん、叱るべき時は叱るけれど、ジェイクのようにやたら厳しくはしない。お風呂はお父さんが一番なんて、ないですから」。

人類が再び襲来し、ナヴィたちのリーダーとして戦いを指揮するジェイク
人類が再び襲来し、ナヴィたちのリーダーとして戦いを指揮するジェイク[c] 2023 20th Century Studios.


ジョークも交えながらジェイクと自身の父親としての在り方を比較する笠井だが、あまり現代的とは言えない父親像を描いた意味に「なるほど」と納得したそう。「いつ、どんな時に災害が起きるかわからない。どこから敵が襲ってくるかわからない状況で家族を守るには、父親がどれだけの力を出せるかということがすごく大事になってきます。『アバター』でパンドラに来て、人の温かさや自然と暮らすことのすばらしさを知ったはずのジェイクが、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では海兵隊時代の彼に戻っているように感じました。だけど、それは再び始まってしまった戦いの日々においては必要なこと。強い父親像への憧れと懸念という2つが描かれ、てんこ盛りだなと思うと同時に、同じ父親としてもいろいろなことを考えさせられました。この13年の間にサム・ワーシントンゾーイ・サルダナがプライベートでもそれぞれ父となり、母となったことで芝居がよくなっていることもプラスされ、よりリアルに気持ちが伝わってくるように感じました」。

家族を守る父親の物語でもある『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
家族を守る父親の物語でもある『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』[c] 2023 20th Century Studios.
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[c] 2023 20th Century Studios.

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