笠井信輔に『アバター』最新作をブルーレイ&DVDで観るべき理由を聞いたら、その答えがアツすぎた!
「地球環境を守りたい、争いごとをなくしたいという想いで作られていると感じた」
笠井の言葉どおり、『アバター』から『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』まで13年という月日が流れた。「早い段階で続編を作るって発表していたにもかかわらず、キャメロン監督は最初の2、3年は制作活動をしていないんです。これまでも様々な大作を撮ってきた人だから、アイデアが降りてくるまで、新しい発想を得るまではなにもしないというのもすごく納得できます。その間に彼がなにをしていたかというと、深海に潜って探検をしていたというわけ。先住民に対するサステナブルな支援活動などもやっていたそうです。つまり、ファンタジックな映画制作からリアルな活動に入って、自分はどうしていくべきかを考えていたらしいんです。探検家になるのか、映画人に戻るのかをすごく悩んだという話を聞いて僕が思ったのは、リアルな活動も大事だけど、地球環境や人と人との争いが無意味であることを世界中の人に伝えるためには、映画が一番という結論になったことは明白だということ。この映画は儲けたいとか、人を楽しませたい、感動させたい、これまでの記録に続きたいということよりも、ただひたすらに地球環境を守りたい、争いごとをなくしたいという想いで作られていると感じています」とキャメロンが本作に込めた想いを笠井目線で分析。
さらに、「きっと映画の売り上げをいろいろな慈善事業や自然保護団体に寄付されるだろうから、観るだけで環境保護につながる、貢献できると僕自身は思っています」と映画を観ることによって生まれる効果を付け加えた。
「自然環境に対する想いを丁寧に映像化し、美しい自然を滅してはいけないということに気づかせてくれます」
前作の舞台は森だったが、本作では海を舞台に壮大なアドベンチャーが繰り広げられる。「パート3以降は空や大陸へ行くと言われていますね。そうやって自然環境に対する想いを一つ一つ丁寧に映像化し、美しい自然を滅してはいけないということに気づかせてくれます」。続けて、「そしてもう一つ、先住民と言われている弱き人たちを、武器を持った強き者が侵略していいものか。争うことの無意味さを強烈に描いています。2022年12月の公開当時よりも、このことを僕たちがよりリアルに実感し理解できるのは、世の中にまだ終わらない戦争があるという現実を見ているから。それぞれの考え方があるなかで、戦争反対、環境・動物保護という主張を優先したキャメロン監督はやはりすごいなと思いました。この映画は最新技術で作られた単なるSF作品ではなく、キャメロン監督が本当に伝えたいメッセージを受け止めるという意味でも、いまこそ、この映画を観るタイミングなんじゃないかな」とそのメッセージ性にも言及した。
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