綾瀬はるかの“ダークヒロイン”に3時のヒロインも射抜かれた!「どれだけアクションしても美しさが消えない…もう二次元の人やん!」
「百合たちが戦いに行く緊張感は、賞レースのよう」(福田) 「私の武器はこの身体!」(かなで)
――百合には近くで支えてくれる、奈加(シシド・カフカ)、琴子(古川琴音)という仲間がいます。彼女の友情については、どのように感じましたか?
福田「あの3人がカフェー『ランブル』に集まっていると、ちょっと女子会のような雰囲気があってかわいらしいんですよね。まさか命の危険にさらされているとは思えないような、“友だちが集まっている”という雰囲気があるのがとてもよくて。でも銃撃戦となると、3人ともめちゃめちゃカッコいいじゃないですか!」
かなで「3人の結束力も感じられたしね。女性にこれだけ心を奪われる映画って、なかなかないよね。私は、3人の姿にもずっとキュンキュンしていました。“女性がカッコいい映画”と言ったら、この映画を思い出すようになるんじゃないかな」
――ピンチを支えるという女の友情に、3時のヒロインとして共感する点はありますか。
福田「かなでちゃんが二重に整形をしてダウンタイム鬱だと落ち込んでいた時に、私も親知らずを抜いてめちゃくちゃ顔が腫れていたんです。そこでかなでちゃんに、『これで仕事に行こうと思う。どう思う?』と自分の写真を送りました。『ダウンタイムよりも、ひどい顔になっているよ』って(笑)」
かなで「あれには励まされました!私より腫れていたもん(笑)!」
福田「また3人の結束力は、私たちが賞レースに向かう時の心境に似ているかもしれません。『これから戦いに行くぞ』という時は、いつもよりも結束力が強まります」
かなで「先日、賞レースの予選があったんですが、まさにそういった感じでしたね。私は久々の賞レースでものすごく緊張してしまったんですが、終わったあとに麻貴も『緊張した』と言っていて。『ああ、一緒だったんだな』と思いました」
福田「あんなに緊張したのは久々でしたね」
かなで「緊張を解く方法って、いまだにわからなくて…。とりわけ『R-1グランプリ』など一人で出なければいけない賞レースは、ありえないくらい緊張してしまうんです。そういったなかでも、相方がいると全然違う。とても心強いです」
――百合は、映画のタイトルにもある、リボルバーを武器に戦いに挑んでいきます。お2人にとっての“武器”とはどのようなものだと感じていますか?
かなで「私は、この身体ですね。コントをやるにしても、お芝居をやるにしても、ダンスをやるにしてもすべて、私が持っているこの身体だからこそ表現できるものがあると思っています。この身体で踊れるから笑ってもらうこともできるし、コントではこの身体と表情から出ているものが笑いにつながったりする。これは武器です!」
福田「私は、どういう状況になっても頑張れるマインドです。ずっと『売れたい!』と思って芸人をやってきて、実際に売れることができたというのがいまの自信になっています。そうなると『ここからさらに、なにかできるはずだ』と思うこともできる。このマインドは、武器だなと感じています」
――お互いの目からご覧になって、「これはこの人の武器だ」と感じることがあれば教えてください。
福田「かなでちゃんは、とにかく派手なことをやらせたら100%おもろなります(笑)。罰ゲームとかね。確実におもしろくなるという、絶大な信頼があります」
かなで「麻貴は、誰かのために全力になれる人。ネタも書いてくれるし、アイドルのプロデュースもしているし、誰かのためになにかできるというところは、すごいなと思います。そんなところは百合さんとも重なりますね」
福田「“小曾根麻貴”ってこと!?ここに“小曾根”がいました。私でした!」
かなで「そこまでは言っていないのよ~」
――『リボルバー・リリー』をオススメするならば、どんな人に観てもらいたいと思いましたか?
福田「私は、これまでアクションに対して苦手意識があった人にも観てほしい映画だなと思いました。アクションに対して荒々しい、男臭いといったイメージを持っている方もいるかもしれません。でも本作はものすごく美しくて繊細な映画として完成しているので、『アクション映画を観るのは避けていた』という人ほど観てほしいです」
かなで「ちょっとピンポイントなのですが、これから結婚を考えている方にオススメしたいです。実は私、『子どもを産むとなった時に、本作をもう一度観たいな』と思ったんです。百合と慎太は親子ではないけれど、百合は自分の命を懸けて慎太を守ろうとしますよね。それは母の愛のようでもあり、親子の絆のようにも見えて。やっぱりお母さんって、カッコいい存在ですよね。アクションのカッコよさはもちろん、守るべき者ができた人のカッコよさを感じてほしいです!」
取材・文/成田おり枝