第36回東京国際映画祭ポスタービジュアルが解禁!安藤桃子監督がナビゲーターに就任
10月23日(月)~11月1日(水)に開催される第36回東京国際映画祭のポスターが完成。あわせて。本映画祭のナビゲーターを安藤桃子監督が務めることが明らかとなった。
今年は本映画祭で生誕120年となる小津安二郎の特集を組むことになっており、ポスターは小津の代表作の一つである『東京物語』(53)にオマージュを捧げるようなイメージに仕上げられている。撮影場所は東京駅近くのKITTE丸の内の屋上庭園だといい、現代の東京を舞台に『東京物語』の中の笠智衆と原節子のように、親子で奥田瑛二と安藤を撮り下ろしたという。なお、ビジュアル監修は昨年同様コシノジュンコが務め、東京都近郊の映画館で明日8月18日(金)より掲出予定となっている。
そして、安藤は今年の本映画祭のナビゲーターに就任することも決定。これまで「アンバサダー」という形で俳優や女優が就任していたが、今年は映画祭をより楽しんでもらうための案内人として、映画監督であり、高知で映画館の代表も務め、自身で映画祭も企画するなど様々な形で映画にコミットしている安藤に「アンバサダー」改め「ナビゲーター」として白羽の矢が立ったという。
また、今年は新たに東京国際映画祭のミッション(=理念)として「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」という一文を策定。これまで本映画祭ではその年ごとにテーマやポイントなどを設定されてきたが、今後はこのミッションを基本理念として貫きながらスタッフ一同映画祭の運営にあたっていくとのことだ。
この1年でスタッフで意見を出しあい、「東京」、「国際」、「映画」、「祭」をきちんと言葉通りに体現できるようにということで考えられたという。「映画の可能性」にはアート作品からエンタメ大作まで様々な作品が生みだされる可能性、人生や文化、世界を変える可能性、過去の遺産の継承(旧作)、現在の多様性の享受(最新作)、未来の開拓(野心作)への可能性、など様々な思いを込め、「多様な世界」には国、人種、性別、民族、宗教、言語、価値観、世界観などの様々なボーダーを越えたもの、国外だけでなく国内も含み、製作者と観客のボーダーも越えたものといったことを意図し、映画の力で多種多様な世界をよりカラフルにしていきたい、そして、最終的にはお祭りとして楽しんでもらいたいという想いが込められている。
なお、10月23日(月)のオープニングセレモニーに関しては、昨年同様東京宝塚劇場で行うほか、クロージングセレモニーはTOHOシネマズ日比谷(スクリーン12)、会期中の上映劇場は昨年から加わった丸の内 TOEI、丸の内ピカデリー、TOHOシネマズ 日比谷の大型劇場に加え、ヒューリックホール東京が新たに加わり、このほかに角川シネマ有楽町、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ有楽町、TOHOシネマズ シャンテとなり、上映本数は昨年よりもさらに拡大する予定。また、三井不動産、三菱地所といった日比谷、丸の内地区の有力企業ともより連携を深め、東京都、千代田区、中央区などの行政、全銀座会などの地元団体とも様々な協力体制を敷き、街ぐるみの映画祭となっていくとのこと。
まだまだ進化を続けていく東京国際映画祭。今年も本映画祭で世界の映画を体験しよう。
開催期間:2023年10月23日(月)~11月1日(水)
会場:日比谷、有楽町、丸の内、銀座地区
公式サイト:tiff-jp.net
■TIFFCOM2023
開催期間:2023年10月25日(水)~27日(金)
会場:東京都立産業貿易センター浜松町館
公式サイト:tiffcom.jp