映画ファンが選ぶ、好きなディズニー&ピクサー音楽第1位は?最新作『マイ・エレメント』から根強い人気の『トイ・ストーリー』まで

コラム

映画ファンが選ぶ、好きなディズニー&ピクサー音楽第1位は?最新作『マイ・エレメント』から根強い人気の『トイ・ストーリー』まで

【第4位】サリーとマイクの凸凹コンビの関係性を表す「君がいないと(If I Didn’t Have You)」/『モンスターズ・インク』

第4位は『モンスターズ・インク』(01)の「君がいないと(If I Didn’t Have You)」。ユニークなモンスターたちが暮らす世界が舞台で、街のエネルギー源である「人間の子どもの悲鳴」を集める企業に勤めるサリーとマイクのコンビが主人公。今日もせっせと悲鳴を集め終えた2人の前に、モンスターたちにとって恐怖の対象である人間の少女、ブーが現れ、大騒動に巻き込まれていく。

「『君がいないと』のサリーとマイクの友情がよくわかるようななじみのある曲調がお気に入りです。リズミカルな曲調で思わず笑顔になりそうなところがいいと思います」(30代・男性)
「『君がいないと』はサリーとマイクの絆を感じられて温かい気持ちになれるから好き」(30代・女性)
「いろんな友情の形が描かれているピクサーですが、一番『こんな風に思える友だちがいたら』と思うのはサリーとマイク。2人の関係を象徴している『君がいないと』は、ポップでゆるいメロディなのに、めちゃくちゃ心に染みる歌詞でそのギャップがいいなと思います」(30代・女性)

モンスターの世界へ迷い込んだ少女ブーを人間の世界へ帰そうとする(『モンスターズ・インク』)
モンスターの世界へ迷い込んだ少女ブーを人間の世界へ帰そうとする(『モンスターズ・インク』)[c] 2023 Disney/Pixar.

「君はともだち」も手掛けたランディ・ニューマンが同じく作詞、作曲を担当し、アカデミー賞歌曲賞を初受賞した一曲。「トイ・ストーリー」シリーズのウッディとバズをはじめ、数多くの名コンビが登場するディズニー&ピクサー作品のなかでも、本作における体は大きいけれど心優しいサリーと愉快でいつも周囲を笑わせてくれるマイクの凸凹コンビの友情に惹かれるという声が多かった。「君がいないと」は、どこかのんびりとした空気を持つ2人を象徴するようなメロディライン、それでいて確固たる絆を感じさせる歌詞が相まって、サリーとマイクの関係性をよく表していると評価されていた。

【第5位】ストーリーとの親和性も抜群で多幸感にあふれる「音楽はいつまでも(Proud Corazon)」/『リメンバー・ミー』

最後となる第5位には、再び『リメンバー・ミー』から「音楽はいつまでも(Proud Corazon)」が選ばれた。

「特に好きな曲は『Proud Corazon』です。初めて映画を観た時のあのとてつもない多幸感をずっと覚えています。曲はしっとりとしたミゲルのギターの弾き語りで始まり、少しずつ様々な楽器が入ってきてリズミカルになって家族みんなでの大合唱、と約2分の曲とは思えぬ展開を見せるすごい曲だと思います。メキシカンな明るさとエンディングらしい華やかさが見事にマッチした名曲です!」(20代・男性)
「『音楽はいつまでも』が劇中で流れた時に号泣したのを覚えています」(20代・男性)
「初めて劇中で流れるこの曲を聴いた時は、これほどエンディングにふさわしい楽曲があるか!?と思いました。家族の絆も音楽も永遠に続いていくことを歌っていて、聴いているだけで幸せになれる名曲だと思います」(30代・女性)


『リメンバー・ミー』からは「リメンバー・ミー」と「音楽はいつまでも」の2曲がランクイン
『リメンバー・ミー』からは「リメンバー・ミー」と「音楽はいつまでも」の2曲がランクイン[c] 2023 Disney/Pixar

表題曲「リメンバー・ミー」と同じく、劇中における構成のすばらしさ、ストーリーとの親和性を絶賛するコメントが寄せられていた。家族愛を歌にした楽曲ということで、「聴いているだけで幸せになる」という共感の声も多数。

映画史における記念碑的作品となった『トイ・ストーリー』からスタートし、最新の映像技術により、火や水といった躍動する自然を生き生きと表現した映像美も話題の『マイ・エレメント』まで、長年にわたって愛されてきたディズニー&ピクサー作品とそれぞれを盛り上げる楽曲たち。今回のアンケートでも一曲一曲に様々な思い出があり、感動があることがわかった。公開中の『マイ・エレメント』はもちろん、歴代のすばらしいディズニー&ピクサー音楽を改めて楽しんでほしい。

構成・文/サンクレイオ翼

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